チューリップの育て方

知っているようで知らない、チューリップの栽培方法、球根の選び方、植え方、水やりなど、チューリップ栽培の基本を覚えましょう。

球根の選び方

チューリップの球根

かっちり締まった、良い球根を

チューリップは、前項でご紹介したようにたくさんの品種があります。球根は9月下旬頃から店頭に並ぶので、開花イメージなどを参考に好みの球根を買い求めます。ラベル裏面には、特徴や育て方などが記載されていることも多く、それらも購入の判断材料になります。球根は、固く引き締まり重みのある、表皮の色つやが良いものを選びましょう。

なお球根の選び方や、植え付けの基本については、ガイド記事「球根植物を楽しむ」でも詳しく述べていますので、御参照下さい。

チューリップの植え場所と植え付け方

チューリップ

L、ウエストポイント

庭植えの場合は、日当たりと水はけの良い場所に植えます。根張りを良くするため、よく耕しておきます。また、pH5.5~6.5の弱酸性の土を好みますので、適宜酸度調整も行なっておきましょう。植え付けは、10月~12月初め頃までが適期です。

鉢植えの場合は、置き場所を移動できる点がメリットです。ただしチューリップは、一定期間寒さにあてないと開花しないので注意しましょう。土は球根用の培養土を使うのが手軽ですが、水はけの良い土であることがポイントです。植え付けは、10月中旬から11月下旬頃が適期です。

植え付けの深さと植え付け間隔は、庭植えか鉢植えか、また一年限りとするか翌年もまた楽しみたいのかで異なります。翌年もまた楽しみたいのであれば、開花後に球根を充分太らせることができる、庭植えにしましょう。深さは球根の高さ2~3個分で、植え付け間隔は球根の幅2~3倍くらいで植えます。一年限りと割りきるのであれば、ゴージャスに密植しても構いません。

鉢植えの場合は、根張りのスペースを取るために、球根は浅植えとなります。間隔は、通常は球根1個分ほど開けますが、花後球根の充実はあまり望めないので、春の華やかさを思い切り追求して密植しても。また他の球根やパンジー、ビオラなどと取り混ぜて、ダブルデッカー、トリプルデッカーを楽しむのもよいでしょう。

水やりと肥料

チューリップ

T、ラッキーストライク

植え付け後は、たっぷりと水やりをしておきます。その後、庭植えの場合は、極端に乾燥する日が続かないかぎり、特に必要はありません。鉢植えの場合は、鉢土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいにたっぷりと水やりします。夕方に水やりすると、夜に冷えて凍ってしまうこともありますから、水やりは午前中に行うようにしましょう。

肥料は、元肥として植え付け前に緩効性肥料を施しておきます。また、子球を育てる場合は、芽が出た時と花後1回ずつ液体肥料を与えます。

チューリップの病虫害

チューリップによく見られる病気としては、
  • モザイク病…花弁に本来あるはずのない縞模様が出る
  • 白絹病…株元に白い菌糸が現れ、立ち枯れる
  • 軟腐病…地際や球根が腐る
などがあります。病気の株は、発見しだい抜き取って処分しましょう。
また、虫害としては、アブラムシやネダニが発生することがあります。特にアブラムシはモザイク病などを媒介するので、株元にオルトランをまくなどして防除します。

花後の管理

花瓶に活けたチューリップ

切花にして、お部屋で楽しんでも

春になると、日に日に草丈が伸び出し、開花へと進みます。チューリップは日中気温が高くなると、日差しをめいっぱい受けようとするみたいに花弁が開き、日が陰って気温が下がるとその花弁を閉じる性質があります。開花後何日かはこの開閉運動を繰り返しますが、やがて蝶番が壊れたかのようにホロリと花弁を落とし花はお終いとなるわけです。ここまで庭で楽しんでもよいのですが、種が出来る前に花がらを切り取るのがポイントです。もちろん、花が終わる前にカットして、お部屋で楽しむのもおすすめです。

花後、来年のために子球を育てる場合は、葉が黄変するまで刈り取らずに残しておきます。葉が黄変してきたら、晴れた日を選んで球根を掘り上げましょう。
掘り上げた球根は、土を落として日陰の風通しの良いところで乾かし、根を取り除いて次の植え付けまで保管しておきます。できれば乾燥させる前に、ベンレートで消毒しておくとよいでしょう。

チューリップ

原種系ライラックワンダーも、数年植えっぱなしOK

なお寒冷地など球根が腐ることがない地域では、数年植えっぱなしでも開花することがあります。ただ、やはり年々衰えてしまうのは避けられません。また、植えた覚えのないところから、ある年ヒョッコリと顔を出すこともあります。どうやらチューリップは、自分の好みの場所を求めて「歩く」ようです。もちろん二足歩行ではなく、球根から離れた場所に子球を形成して移動していくわけですが……。はじめから、できるだけ居心地のいい場所に植えてあげたいですね。

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