住宅ローンを早く完済するためには?

住宅ローンを早く完済するためには?

住宅ローンは長期間に渡り多くの金額を借りるため、金利負担が非常に大きくなります。例えば3,000万円を利率3.0%で35年借りた場合、返済総額は4849万1100円になり、利息の合計は1849万1100円です。

住宅ローンを借りる当初からなるべく自分に合った無理のないものを選択する必要があることは言うまでもありません。また低金利が続き、資産がなかなか増やせない状況の中でこれほどの金利負担をなるべく早期に完済することは家計の負担を減らすことにつながります。

そこで住宅ローンを早く完済するための方法やポイントを紹介します。

住宅ローンを早く完済するための方法は?

住宅ローンを早く完済する代表的な方法が「繰り上げ返済」です。

前述の3,000万円を利率3.0%で35年借りた場合、月々の支払いは11万5455円になります。35年の住宅ローンですから420回返済すれば完済します。

毎月11万5455円と言ってもこの金額の中の内訳は元金と利息があります。元金が減れば利息も減ります。繰り上げ返済は元金を当初の予定よりも前倒しで返済することです。これによって元金が住宅ローンを組んだ当初の予定よりも早く返済され、その結果として利息が減ります。長い期間で見た場合利息が減った効果は大きなものになります。

特に住宅ローン返済のはじめのころは返済額(先ほどの例だと11万5455円/月)に占める利息の割合が多いため、繰り上げ返済することで元本が減り、それに伴う利息が減るという効果がより高くなるわけです。

住宅ローンを早く完済するために必要なことの一つはその仕組みを知ることです。

住宅ローンを早く完済するための繰り上げ返済の種類は?

繰り上げ返済には大きくわけて「期間短縮型」と「返済額軽減型」と呼ばれるものがあります。主な特徴は以下の通りです。
  • 期間短縮型 …… 毎月の返済額はそのままで、残りの返済期間が短縮される
  • 返済額軽減型 …… 毎月の返済額が少なくなり、残りの返済期間はそのまま
住宅ローンは早期に完済できるほど、利息の負担を圧縮できます。期間短縮型の場合、負担する利息を減らしたい、住宅ローンを早期に完済したい人に向いています。返済額軽減型の場合は子どもの教育費の負担が重くなる、あるいは収入が不安定になって毎月の返済額を軽減したい場合などで主に利用します。いずれの場合もそれぞれ特徴があるので現在の住宅ローンと家族を取り巻く環境をみて判断しましょう。

繰り上げ返済ですが、フラット35の場合は100万円から可能です。民間の金融機関の場合にはもっと小口でも可能です。但し繰り上げ返済することでどの程度効果があって、どのくらいお得になるのか必ず試算をして検討するようにしてください。

住宅ローンを早く完済する場合の注意点は?

金銭的な側面のみを考えたら繰り上げ返済することがお得なのは確かです。また預貯金ではあまりお金が殖えない一方、住宅ローンの負担は重く感じます。

しかし急に資金が必要になった場合、繰り上げ返済した資金は当然戻ってこないので手持ちの「現金」がなくなるようなことは避けましょう。車や自宅が壊れて修理代がかかった、災害で被災した、身内が病気になったなど人生どんな出費が急にあるか誰にも分かりません。

これらは運任せと言えばそれまでですが、こうしたことが起きたときに金銭面で対応できないことは大きな問題です。住宅ローンとはたいていの人が長い付き合いになります。何もないときには少しでも早く完済したいと思うでしょうが、手元に資金を残しておくことの必要性とバランスを取りながら進めることが重要です。
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