フレンチ/フレンチ関連情報

ラトリエ・ド・メートル・アルベール@青山ブノワ

今年も始まったフードフランスビストロ。青山はブノワで繰り広げられるフランス料理の「今」はどんどん進化していく。第1回は三ツ星レストランギィ・サヴォワのロティスリー専門店、ラトリエ・ド・メートル・アルベール!9月22日~9月27日までの開催だ。

嶋 啓祐

執筆者:嶋 啓祐

フレンチガイド

ギィ・サヴォワの姉妹店がやってきた!

2011~2012にまたがるフードフランスが始まった。ここまで長く続く日本とフランスの食のイベントも珍しいかもしれない。いや、イベントというと安っぽく感じるのでもっと他の言葉を使いたいくらいだ。景気動向に関わらず愚直なまでに開催を続けるアラン・デュカスの実行力は計り知れないものがある。もしも私が主催するなら単発で十分満足するに違いない。
フードフランス

クレマン ルロワ氏。二度目の来日だ

昨年からフードフランスはガストロノミー(美食)からビストロノミー(ビストロ料理)へとシフトした。それが時代のニーズとぴったりマッチし多くの固定客、そして料理人が集うようになったことはとても意義があると言えるのではないか。

今回のトップバッターはさしづめイチローの登場と言ってもいいだろう。パリで三ツ星に輝くギィ・サヴォワが経営するロティスリー専門店「ラトリエ・ド・メートル・アルベール」だ。シェフはかつてのアルベールのシェフで、現在はギィ・サヴォワのスーシェフを務めるクレマン・ルロワ氏。まだ30歳の若さだ。
フードフランス

賑わうダイニング

この7月にバカンスで日本を初めて訪れた彼だが、これまで多くのシェフが驚嘆したように築地のフィッシュマーケットには驚いたようだ。そして和食店のこぢんまりとした家族的な雰囲気にフランスにはないもてなしの心を感じたようだ。ヴァランス出身のルロワ氏は、おばあちゃんが作ってくれた兎を赤ワインで煮込んだシヴェが料理の原点という。ヴァランスは海にも山にも近く食材が豊富なところだ。残念ながらおばあさまは15年前に亡くなってしまったそうだが、その年に自分が料理人になったということで、今でも彼の心と身体の中に生き続けていると話す。

さて、料理を見てみよう。
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