筋トレ・筋肉トレーニング/背中の鍛え方

チューブを使い背中をソリッドに鍛える ~中級編~

上半身に厚みを持たせたいという場合、胸だけでなく、その裏側にあたる背中の筋肉も同時に鍛えてみてください。するとそれだけで、自分でも驚くほど胸囲(上半身一周分)がサイズアップするに違いありません。

森 俊憲

執筆者:森 俊憲

筋トレ・筋肉トレーニングガイド

胸板が厚くならない原因は、背筋のトレーニング不足!?

背中のトレーニング

「男は背中で語る」という言葉もあるほど。自分では見えないところまで気を配ってこそのトレーニングだ

皆さんの中には、「一日に何百回も腕立てをしたり、胸の筋肉を鍛えるトレーニングをしたりしているのに、胸板が全然厚くならない……」と悩んでいる人がいるのではないでしょうか。十分にトレーニングをしているのに、思うように胸囲が増えない。それは実は、胸ではなく、背筋のトレーニング不足に原因があるのかもしれません。

【基礎編】でもお話しした通り、トレーニングする時には、体の表側と裏側とをバランスよく鍛えることが大切です。たとえば、冒頭のように「胸囲を大きくしたい」という場合、胸の筋肉ばかりを鍛えても、それは単に体の前半分だけを鍛えているに過ぎません。「胸囲」とは、「胸の周囲」を一周分計測した数値です。胸だけでなく、その裏側にあたる背中の筋肉も同時に鍛えてみてください。するとそれだけで、自分でも驚くほど胸囲がサイズアップするに違いありません。

背筋を鍛えるメリットは、それ以外にもあります。人間は潜在的に、片側の筋肉を刺激すると、もう一方の筋肉も刺激したくなるというバランス感覚を持っています。
そのため、表と裏、拮抗する筋肉をバランスよく鍛えると、筋肉の張りが心地良く感じられるようになってくるのです。また、見た目のボディデザインにおいても、筋肉のバランスはとても重要です。腹筋ばかり鍛えて、拮抗する背筋が弱いと、猫背になって格好が悪くなってしまいますし、大胸筋ばかりが大きくて背筋が普通のままでは、かなりアンバランスな見た目になってしまいます。

そこで、胸のトレーニングと同じ程度の負荷や回数で背中の筋肉も鍛えていってみてください。男性ならば上半身にどんどんと厚みが増して、逆三角形のカラダに近づいていくはずです。女性ならば、余分な体脂肪が落ち、しなやかで引き締まった体になっていくことでしょう(女性の場合はホルモン等の関係で、トレーニングをしてもムキムキになりにくく、しなやかな体になるのです)。

また、これも【基礎編】で紹介した通り、背中には大きな筋肉があるため、トレーニングの効果が出やすい部位でもあります。そこで今回は、チューブを使い、背中にしっかり負荷をかけながら鍛えられるトレーニングをご紹介します。しっかりマスターして、体脂肪のつきにくい、バランスの良い体に変えていきましょう。


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