shop×cafe Cafe produced by 加賀麩 不室屋
金沢の「加賀麩 不室屋」による、東京ミッドタウン内、サントリー美術館併設のカフェ「shop×cafe(ショップ バイ カフェ)」。美術館の余韻に浸りながら楽しめるのは、お麩尽くしのお弁当や甘味。東京では、ここでしか味わうことができません。サントリー美術館の「shop×cafe」
サントリー美術館併設の「shop×cafe(ショップ バイ カフェ)」は、ミュージアム・ショップとカフェが連動した居心地のよい空間です。カフェを運営する「加賀麩 不室屋」は、140年続く加賀麸の老舗。メニューは伝統を踏まえながらも、モダンな香りが漂うもの。美術館の展示企画に合わせた、和に止まらない多彩なメニューが楽しめるのも魅力です。
美術館全体を手掛けた建築家・隈研吾(くまけんご)氏が目指したのは「都市の居間」。「shop×cafe」の床には、館内と同じくウイスキー樽を再利用したホワイトオークが使われ、壁はルーバー(縦格子)とバナナの繊維の紗が覆います。鑑賞の余韻が醒めない柔らかな光が心地よく、自然の素材に囲まれているためか、すっきりとしながらも寛げる空間です。
夏季限定の「コーヒー氷ぜんざい」
まずは、今食べたい夏季限定の「コーヒー氷ぜんざい」。練乳と自家製の粒餡に、細かく削ったコーヒーの氷を盛り、シナモン風味の生麩や栗の渋皮煮を飾ったもの。お好みでエバミルクをかけていただきます。注目すべきは、かき氷にコーヒーをかけるのではなく、エスプレッソを凍らせたものを削っているところ。意表を突かれる心地良い苦み。底に隠れた粒餡と練乳と合わせても、コーヒーの味と香りはぼやけることがなく、まろやかさの中にアクセントを添えています。
もっちりとした生麩を口に含むと、冷えた舌が緩むと同時に、甘く刺激的なシナモンの香りがふわり。コーヒーの香りと重なり、異国情緒を醸します。ほろ苦さを調整するものは、甘味のないエバミルク。甘さを抑えた大人のかき氷は、甘いかき氷に慣れた舌に新鮮です。