庭の雑草対策をご紹介します
「これ一本で、根まで枯らす!」そんなフレーズは魅力的ではあるけれど、やっぱり除草剤は使いたくない。かといって、草刈機やバーナーを使うほど広範囲ではないし……。誰しもが気になるお庭の雑草、今回は薬剤を使わない防草、除草について考えてみましょう。
そもそも雑草って?
花は可愛いカタバミも、はびこると大変!
たとえば、黄色い花を咲かせるカタバミ。花姿は可愛らしいものですが、いざ我が家の芝生の間から顔を出そうものなら、親の仇のごとく除草にやっきになるでしょう。また、子どもの頃よく遊んだエノコロ草やペンペン草も、花壇の中ではたちまち「雑草」になってしまいます。つまり雑草とは、管理する人の意に反して生え・繁茂する植物と言えるでしょう。
庭の雑草対策……雑草を生えにくくするおすすめアイテム
エノコログサも花壇では邪魔者?
平板や砂利を敷く前に、防草シートを
土を露出させないことで、雑草を抑制する手法としては、砂利を敷く、平板やレンガを敷き詰めるなどが挙げられます。業者に依頼するなら、インターロッキングやアスファルト敷きということもあるでしょう。施工後の美観にも優れ、ある程度DIYでもできるのが利点です。でも、これも時間経過とともに、砂利の隙間やレンガの目地などから雑草が生えてきてしまいます。
透水性はあるが、光を遮ることで雑草を抑制するシート
なお、土を露出させないという点で見ればグラウンドカバープランツを植えるという方法も考えられますが、芝生を例にとってみてもわかるように、これも雑草と無縁ではいられません。手入れを怠るとかえって厄介な事になりかねず、「防草」という点では劣るでしょう。
庭の雑草対策……生えてしまった雑草の対策や掃除方法
アスファルトの隙間から顔を出した雑草
よく知られているものとして、「熱湯をかける」という方法があります。これは地上部だけでなく、根も煮える状態にすることで雑草を文字通り根こそぎにする方法です。実際にアスファルトの隙間から顔を出した雑草に試してみました。一度では心もとなかったので、翌日も……。
熱湯で枯れた雑草
お湯に関しては、お浸しを作るときの茹で汁などを活用しても良いですね。でも、パスタなど麺の茹で汁には塩分が含まれていますので、繰り返すことによる土壌への影響も考えなくてはなりません。
では、もっと手軽な方法は?と考え、試したのは、雑草を生えにくくする予防措置と同じ「光を遮る」やり方と、黒色が熱を吸収しやすい特性の合わせ技です。
準備したのは、百均で買った黒いゴミ袋と重し用のレンガ。やり方は、ゴミ袋を雑草の生えた部分を覆うように敷き、風で飛ばされないようにレンガで重しをしておくだけです。日向で晴天が続く場合は數日間、あまり日が当たらない場所でも一週間も放置しておけば、ご覧のとおりきれいサッパリ雑草がなくなっていました(生えている雑草の種類、大きさにもよります)。
レンガのアプローチにはびこった雑草
黒いゴミ袋で雑草を覆って…
放置しておくだけで除草完了
庭の雑草対策……花壇や菜園、芝生面などでの処理方法
芝生の中に雑草が生えたら…
花壇や菜園では、植物の株元をマルチングすることで、ある程度雑草を抑えることができます。しかし、平板やレンガのようにガッチリ光りを遮断するわけではありませんから、どうしても雑草は生えてきます。芝生にいたってはマルチングもできませんから、芝生自体を健康で密な状態(土の露出を少なくする)にもっていくほか方法はありません。
使いやすい道具で、気長に地道に
炎天下での雑草取りは、ともすると「苦行」になりがちです。ガーデンパラソルやターフで日よけをして、ラジオでも流しながら取り掛かるのをお勧めします。もちろん、水分補給も忘れずに。ゲームの敵キャラをやっつけるつもりになったり、次は生えさせない攻略法を考えながら作業すると、雑草取りも案外楽しいものになるかもしれませんよ。
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