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あなたはいくつ読める?~関西難読地名(大阪市内編)

住所の読み方は人名と似ています。どちらも、読めそうで読めないものが多くあるのに、日頃から目にしているものは難読であることすら気付きません。今回はそんな難読地名のうち、大阪市内に現存するものをいくつかピックアップしてご紹介しました。

田中 和彦

執筆者:田中 和彦

住みやすい街選び(関西)ガイド

住所や駅名の中には、一般的な読み方では読めないもの(難読地名)が有ります。場所を特定する為の表記が読みづらいのは不便だということで、市町村合併や区画整理を機会に、または住居表示の採用により消えていった難読地名もたくさんありますが、まだまだ多くの難読地名が残っています。

今回はそんな難読地名のうち、大阪市内24区に現存するものをご紹介します。

読めない駅名

「十三」「柴島」「放出」「御幣島」「蒲生四丁目」「喜連瓜破」。これは全て大阪24区内の駅名です。さていくつ読めますか?

読み方は以下の通りです。

阪急各線「十三」駅(淀川区)
「ジュウサン」ではありません。「ジュウソウ」です。本来は「難読」ですが、阪急線の神戸線/宝塚線/京都線の全列車が停まるメジャー駅なので読めない人の方が少ないかもしれませんね。商店街を中心とした繁華街、「なにわ淀川花火大会」の会場として有名です。

阪急千里線「柴島」駅(東淀川区)
「シバシマ」ではなく「クニジマ」です。阪急京都線「崇禅寺」駅と府立柴島高校を挟んで300mしか離れていません。京都線と千里線に挟まれた柴島浄水場は桜並木が有名。川と浄水場に挟まれたごく小さなエリアが「受け持ち範囲」であり、阪急電鉄全駅で一番乗降客数が少ない駅でもあります。

JR片町線「放出」駅(鶴見区)
一般的には「ホウシュツ」ですが「ハナテン」と読みます。城東区と鶴見区の区境近く、第二寝屋川のすぐ北側に有ります。その昔、大阪ローカルで放映されまくっていた中古車センターのCMのおかげで読めるという人も相当数いるでしょう。

JR東西線「御幣島」駅(西淀川区)
「ミテジマ」と読みます。国道2号線と淀川通の交点である「歌島橋」交差点の近くにある駅です。近くにある大阪市立御幣島小学校は周辺の児童数増大に伴い2008年4月に開校した新しい小学校。御幣島小の校区は、2008年以前は香蓑(カミノ)小学校の校区。これもまた読みにくい地名。

地下鉄鶴見緑地/今里筋線「蒲生四丁目」駅(城東区)
「ガモウ」と読みます。国道1号線~鶴見通と今里筋の交わるあたりにあります。「ガモヨン」と略していわれる場合が多いです。鶴見緑地線の駅は1990年、今里筋線は2006年に開業。ここ20年程で利便さが急速に増したエリアです。

地下鉄谷町線「喜連瓜破」駅(平野区)
「キレウリワリ」と読みます。「喜連(キレ)」と「瓜破(ウリワリ)」の間にある駅なので「喜連瓜破」です。京阪本線「野江内代(ノエウチンダイ)」駅と同じパターンですね。日本で初めて「エレベーターが設置された地下鉄の駅」です。

他にも近鉄南大阪線「河堀口」駅(「コボレグチ」、阿倍野区)、南海線「天下茶屋」駅(「テンガチャヤ」、西成区)、JR片町線「鴫野」駅(「シギノ」、城東区)等が難読駅名です。

次のページでは「読めない地名」を紹介します。
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