分譲マンションの長寿命化工事に最大2000万円を国が助成
分譲マンションの大規模修繕工事に際して、長寿命化工事を同時に行った場合の助成制度の概要は次の通りです。【助成対象となる長寿命工事の内容】
分譲マンションの大規模修繕工事として、別途、定める技術基準(※)に従い、長寿命化工事を行うこと。その際、「必須工事」はすべて、「選択工事」は少なくとも1つの工事を行うこと。
【助成対象となるその他の条件】
- 大規模修繕工事瑕疵(かし)保険に加入すること
- 住宅履歴情報の登録または蓄積を行うこと
- 2001年3月31日以前に竣工し、かつ、工事後に新耐震基準に適合すること
- 保険法人が実施する特定構造・防水検査に合格すること
- 全住戸のうち少なくとも1戸について、その所有者が大規模修繕工事後に住宅を売却する意思を有していること
- 国から他の補助金・交付金などを受けていないこと
【助成される金額】
以下の通り。ただし、「総戸数×25万円」または「1管理組合当たり2000万円」のどちらか小さい額を限度額とする。
【募集期間】 2011年5月30日~同年7月29日(必着)
必須工事としてコンクリートの中性化工事が条件となっていたり、また、工事後に新耐震基準に適合していなければいけないなど、助成を受けるためのハードルは決して低くありません。ただ、善良な解釈をすれば、新築マンションに比肩する程度にまでレベル向上してほしいという意志の表れとも個人的には取れます。将来の建て替えが視野に入っている高経年マンションでは難しいかもしれませんが、延命を希望する管理組合にとっては好機といえます。1つのモデルケースとなるよう、当該制度が有効に機能することを願ってやみません。
<問い合わせ先>
一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会
【電話番号】03-3580-0180 または03-5911-7801
AM9:30~PM5:00 (土日休日を除く)