栄養管理/栄養管理の基礎知識・食事バランスガイド

米国発!フードピラミッドに代わる「マイ・プレート」(2ページ目)

アメリカで長く使われてきた食事バランスガイド「フードガイドピラミッド」、「マイピラミッド」がついに引退し、全く新しいタイプの「ChooseMyPlate」がこの6月2日に発表されました。新しく発表された食事バランスガイドのシンボルマークは一目見るだけで、一食当たりに何を食べるべきなのかすぐに分かるように工夫されています。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

4.もっと摂取するべき食品が何か知ろう

プレート法

お皿のマットがオレンジ色のバージョン。なんだかカワイイですね。

積極的に野菜・果物・雑穀・低脂肪の乳製品を食べるべきと薦めています。これらの食品はカリウム、カルシウム、ビタミンD、食物繊維など健康に欠かせない栄養素が含まれているからです。食事だけではなく、間食にもこれらの食品を薦めています。

5.食事の半分を野菜と果物にしよう

トマト、サツマイモ、ブロッコリーなど赤・橙・濃い緑などカラフルな野菜を食事に加えること薦めています。サラダの場合も赤キャベツや赤ピーマン、ラディッシュ、黒豆などを加えて作るカラフルサラダを推奨。果物も食事に加えたり、間食やデザートとして食べるようにアドバイスしています。野菜や果物は旬で安価のものを選び、自分流の食べやすい方法を見い出す事が大切だと述べています。例えば、電子レンジを使って野菜を素早く蒸したり、前もって野菜をカットしていつでも食べれるようにしておくのも1つの手段だとしています。時間がない場合は、冷凍野菜や缶詰野菜の使用も薦めています。

なんとなくアメリカ人は肉とじゃがいもばかり食べているイメージがあるかもしれませんが、野菜好きの人もかなり多いというのがガイドの個人的な印象です。多くのレストランでジャガイモの代わりにサツマイモが選べるようになってきています。フライドポテトの代わりにブロッコリーやインゲン豆などを選べるオプションも増えてきています。

6. 乳製品は無脂肪か低脂肪(1%)のものを選ぼう

フードピラミッド

こちらは今回引退することになった2005年バージョンのピラミッド

乳製品はカルシウムをはじめとする大切な栄養源ですので積極的な摂取を勧めていますが、無脂肪・超低脂肪(1%)のものを選びカロリーや飽和脂肪酸の摂取を抑えるべきだと述べています。ガイドが勤務する病院でも成人患者さんには低脂肪(1%)牛乳を出すようになりました。

7. 主食の半分は全粒穀物にしよう

精製された白パンや白米ばかりではなく、主食の半分は雑穀パンや玄米などの全粒穀物にすることを薦めています。最近では白パンや白米ばかりを食べる人は減ってきているようで、病院でも白パンや白米を出すと患者さんからクレームが出ることがよくあります。一部のファーストフードも含め、多くの外食シーンで全粒穀物パンや玄米を選べるようになってきています。ちなみにパスタも精製されていない麦で作られたものが増えてきています。

最後のページで残りの3項目を紹介します。食べる頻度を注意すべき食品もチェックしておきましょう。
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