おすすめその3 安井金比羅宮
さまざまな願いごとが書かれたおびただしい絵馬
「彼が妻子と別れて、わたしだけのものになってくれますように」、「本当はホモなのに出世のためにわたしを利用した彼を地獄に落としてください」などの、ちょっと恐い願いごともたまに見かけます。京都は悪霊渦巻く都と言われ、恐いスポットがたくさんありますが、本当に恐いのは霊ではなく、生きている人間だと実感する瞬間です。
しかし、本来こちらの神社は、その種のどろどろ系恋愛がらみの縁切りだけでなく、病気や事故、災難など、人生における不幸な出来事や、なかなかやめられない悪い癖(飲酒、ギャンブルなど)と縁を切り、新たな良縁を結んで幸せになることを祈願するための場所です。
宮司さんのお話によれば、「神様にお願いするのにふさわしくない絵馬は、取り外させていただくこともあります」とのこと。ですよねぇ。人を不幸に陥れる願いごとなんて、神様が聞いてくださるはずがないし、みんなが見ることができる絵馬に、あまりにも陰湿な願いごとを書くのは、あなたの人格自体、疑われてしまいます。女性の皆さん、願いごとを書くときは、くれぐれも慎重にね。
悪縁を切り、良縁を得るには
この神社をより有名にしているのは、「縁切り縁結び碑(いし)」です。高さ1.5メートル、幅3メートルの巨石で、中央の亀裂を通して神様のお力が下の円形の穴に注がれています。形代(かたしろ)というお札に願いごとを書いてこの碑に貼り付け、穴をくぐると悪縁が絶たれ、もう一度くぐってこちら側に戻ると良縁が結ばれると言われます。試した人の話では、この穴は小さく、くぐるのはかなり大変だとか。悪縁を断ち切るには、それ相当の努力が必要なわけですね。
髪に関する願いごとは櫛塚(久志塚)で
こちらの神社には、縁切りとは別に、櫛を供養するための櫛塚があり、美容関係者の信仰を集めています。薄毛を防ぐには、日ごろのお手入れも大切ですから、髪の毛に関する悩みをお持ちの方は、ぜひこちらでもお参りを。それにしても、女性の縁切り祈願が複雑で少々恐いのに対し、男性の願いごとは、髪の毛とか出世、金運など、現実的なことばかり。やはり男性って女性にくらべて単純なのかもしれませんね。
ちなみに9月第4月曜日には櫛祭りも行われ、櫛を使って髪を結い上げた美しい女性たちがこの神社周辺を練り歩くそうです。男性の方は、そちらも楽しみかもしれません。
■安井金比羅宮
住所:京都市東山区東大路松原上ル下弁天町70
TEL:075-561-5127
地図:Yahoo!地図情報
髪は神様、よりしっかり薄毛を防ぐには
とは言っても、これらの寺や神社に行っても、しっかり薄毛を防げるかどうかは、正に神(髪?)のみぞ知るなので、あしからず。薄毛対策としては、増毛や育毛などがありますが、最近では、1カ月に1万円くらいでプロペシアというお薬を病院でもらう予防方法などもあるようです。
寺社めぐりと実際の対策で、神(髪)ある生活を送れますように。
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