おすすめその2 金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)

山門

世にも立派な金戒光明寺の山門

浄土宗の開祖、法然上人が、修行をしていた比叡山を降り、最初に庵を結んだのがこの地です。平安神宮にほど近い丘の上に広大な境内を持ち、緑も多くて雰囲気がよいのに比較的観光客が少なめな大穴場。通好みの仏像もあります。このお寺と隣の真如堂を結ぶ山の中の道は、京都中心部の眺めもよく、わたしのとっておきの散策コースのひとつです。

アフロ仏を探そう!
五劫思惟阿弥陀仏

大人気の五劫思惟阿弥陀仏

このお寺は何しろ広くて、新撰組や会津藩にゆかりのある史跡や、現在大河ドラマで放送中の江の供養塔など、見所は盛りだくさんです。その中でも、最近特に注目されているのが、三重塔に向かう石段の左手に祀られたアフロ仏こと五刧思惟阿弥陀仏(ごこうしゆいあみだぶつ)です。

ぱっと見は、「なぜこの仏様はこんなに頭がでかいのだ?」と思いますが、よく見ると、これは髪の毛です。普通の仏像(如来像)は、螺髪(らほつ)と言って、ブツブツした頭をしています。奈良や鎌倉の大仏に見られるあのヘアスタイルで、よく「パンチパーマ」と言われますが、こちらの阿弥陀様のヘアスタイルは、その螺髪が長く伸び、アフロヘアのようになった様子を表しています。

後ろ

阿弥陀様の髪型は、後ろから見るとこんな感じ

なぜこんなになってしまったか。それは、「五刧」という長い間、どうやって人を救おうか考え続け、髪の毛を切る暇もなかったからです。「劫」とは、1辺が40里の岩の上に、3年に一度(100年に一度という説もあり)、天女が舞い降りて羽衣で撫で、岩がすり切れてなくなってしまうまでの時間のことで、人間には想像できないほど長い長い時間のことです。その5倍もの間、阿弥陀様は座ってじっと考えられたのですから、髪の毛が伸び放題になるのも当然のことです。

一般的な阿弥陀如来像のヘアスタイルは普通の螺髪で、この姿の阿弥陀様の像は、全国でも、ほんの数ヶ所でしか見られません。しかも、ここの五劫阿弥陀仏は石仏なので、屋外に祀られ、誰でも気軽に拝める、ということで、全国の仏像ファンの間で話題となり、今では、「アフロ仏」の愛称で親しまれているのです。これほど髪の毛がたくさんある仏様にお参りすれば、当然、髪に関するご利益もある?

他にもある、ご利益スポット
御影堂

文殊菩薩象など、通好みの仏像が祀られる御影堂

しかし、髪の毛ばかりにこだわっていてはいけません。頭にとってより大切なのは、見てくれよりも中身のはずです。こちらには、智恵の神様として名高い文殊菩薩像もあるので、忘れずにお参りを。

文殊様は石仏ではなく、御影堂というお堂の中に祀られています。日本三大文殊のひとつとされる大傑作です。

 

カエル

寺旅研究家、吉田さらさが認定する髪の毛パワースポットのカエル像

その御影堂の右側には、紫雲の庭と呼ばれる美しい庭園があります。こちらは特別な時期にしか拝観できませんが、チャンスがあったら、ぜひ行ってみてください。

その庭園の片隅で、さらなるご祈願スポットを発見!

かわいいカエルの石像です。ここでお参りすれば「髪の毛がカエル」ということで、わたしが個人的に、髪の毛パワースポットとして認定いたしました???

金戒光明寺
住所:京都市左京区黒谷町121
TEL:075-771-2204
地図:Yahoo!地図情報

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実は髪の毛にもご利益があるというお話です。