チーズの種類
チーズの分類の仕方はいろいろあり、なかなかひとつの方法で表すのは難しいものです。以下は一般的によく見かける分類法です。参考までに。■フレッシュタイプ
ミルクに乳酸菌や酵素を加えて固め、水分を切ると出来るチーズ。一般的には、熟成させずにフレッシュな状態で味わいます。作って数日、なかには数時間でも食べられるものもあります。
例:モッツァレラ(イタリア)、フェタ(ギリシャ)、リコッタ(イタリア)
■白カビタイプ
白いカビでおおわれたタイプ。表面から中心にむかって熟成が進むのが特徴です。
例:カマンベール(フランス)、ブリー(フランス)
青カビによって熟成させるもので、ブルーチーズとも呼ばれます。内側から表面にむかって熟成が進みます。塩味が強め。
例:ロックフォール(フランス)、ゴルゴンゾーラ(イタリア)、スティルトン(イギリス)
表面についた微生物の働きによって熟成していくチーズ。匂いが強いため、塩水やブランデー、ワイン、ビールなどをかけて洗いながら熟成させます。
例:タレッジョ(イタリア)、エポワス(フランス)
シェーヴルとはフランス語でヤギのこと。その名のとおり、ヤギの乳から作られたチーズで独特の風味が持ち味です。
例:サントモール(フランス)、クロタン・ドゥ・シャビニョル(フランス)
水分の少ない固いチーズ。熟成期間も長く、長期保存にも適しています。
例:パルミジャーノ・レッジャーノ(イタリア)、コンテ(フランス)
チーズの歴史
詳しくはわかっていませんが、すでに今から5,000年ほど前、紀元前3,000年ごろにはチーズが作られていたようです。中央アジアや西アジアあたりで誕生し、中東を経て古代ギリシャやローマへと伝わり、ヨーロッパ各地に広がったとみるのが一般的です。チーズ誕生にまつわる昔話があります。その昔、アラビア商人が羊の胃袋で作った水筒に羊のミルクを入れて、ラクダに揺られて旅をしていたところ、なかのミルクがチーズに変わっていた、という話ですが、ポイントは水筒が羊の胃袋で作られていたこと。ミルクを固めるレンネット(凝固材)は哺乳動物の胃からも分泌するものなので、ちゃんと説明がつくわけです。おそらくは作り話でしょうが、実際に起こりそうな話ではありますね。
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