11 交泰殿(清嘉慶期創設)
交泰殿
皇后の冊立の儀式が行われた場所。皇后は元旦、冬至、皇后誕生日の祝賀をここで受けた。
12 坤寧宮(明万歴期創設)
坤寧宮
明代は皇后の寝室だったが、清代に入ると神々を祀る場とされた。また、清朝歴代皇帝と皇后の婚礼が行われ、初夜を過ごす場所であった。
13 養心殿(明嘉靖期創設)
養心殿
康熙帝の時代までは皇帝の書斎であったが、次の雍正帝以降、皇帝の居住する寝宮として使われた。また、同治帝、光緒帝の時代に慈安皇太后(東太后)、慈禧皇太后(西太后)が「垂簾聴政」を行ったところでもある。1912年2月12日に御前会議によってラストエンペラー宣統帝(溥儀)の退位が決まり、ここから「宣統帝退位詔書」が発布された。
14 太極殿(明永楽期創設)
太極殿
ここから儲秀宮までを「西六宮」という。宮殿は一つずつ塀で囲まれた独立空間になっているので、見学は一つ観たら通路にでて、次の宮殿の入り口に向かう、というふうに進んでいく。
太極殿は元々妃たちの居所だったが、清朝晩期は西太后や隆裕太后の住居として使われた。
15 永寿宮(明永楽期創設)
永寿宮
雍正帝以降、皇帝の寝宮となった養心殿に隣接することから、愛妃の住居する場所だった。ここから儲秀宮までを西の後宮「西六宮」という。
16 翊坤宮(明永楽期創設)
翊坤宮
明代の万歴皇帝の寵妃・鄭貴妃の住居として知られる。また、西太后は重要な祝日にこの宮殿で妃嬪たちの拝礼を受けた。
17 長春宮(明永楽期創設)
長春宮
明の天啓帝の李妃、清の乾隆帝の寵愛した孝賢皇后が住んだことで知られる。宮殿の庭には戯台が設置され、長春宮の玉座から芝居が観られるようになっている。
18 咸福宮(明永楽期創設)
咸福宮
西六宮の中で一番高さのある建物。嘉慶帝が乾隆帝逝去の際に、咸豊帝が道光帝逝去の際に喪に服した場所としても知られる。
19 儲秀宮(明永楽期創設)
儲秀宮
西太后が暮らしていた場所として有名。西太后50歳を祝い大金を投じて修築したものが今に伝わっている。
20 御花園
御花園
故宮最北に位置する故宮最大の花園。明清皇帝が皇后や妃と共に自然を愛でた場所。