北京/北京のホテル

北京のホテル(5ページ目)

2008年の五輪開催を境に「東京よりもホテルの銘柄が揃う」と言われるホテル密集都市となった北京。星の数ほどあるホテルから、これぞ!と思う16件を厳選してのご紹介です。高級、日系、デザイナーズ、四合院、リーズナブルという5つのカテゴリーに分けて、ぞれぞれの魅力をお伝えします。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

四合院ホテル

中国の伝統家屋「四合院」を利用して作られたホテル。北京の昔ながらの文化や生活を肌で感じたいという人におすすめです。大きなホテルと比べれば、水回りや電化製品などがイマイチですので、ビジネスよりも観光での宿泊がいいでしょう。四合院ホテルの人気は安定して高く、ダブルハピネス四合院ホテルや杜革四合院酒店など新規オープンが続きます。今回ご紹介するのは定番ともいえる2件です。

1980年開業の最も歴史ある四合院ホテル
侶松園賓館

松

所々に本物のアンティークがさりげなく置かれるティールーム

松

ロビーすぐの一番大きな中庭

南鑼鼓巷近くの板廠胡同沿いにある、北京で最初に開業した四合院ホテル。元々はチンギス・ハーンの弟ジョチ・カサルの子孫で、清朝将軍のセンゲリンチン(僧格林沁)の邸宅だった由緒正しい四合院。6つの院子(中庭)を有す大きな作りで、北京市文物保護単位にも指定されています。内部は改装されていますが、館内の至るところで歴史の息吹を感じられます。北京ダックや水餃子といった北京料理を供すレストランも人気。希望者には食事時に京劇、民族音楽のステージを手配してくれます。

<DATA>
侶松園賓館
住所:東城区寛街板廠胡同22号
TEL:010-6404-0436/6401-1116
料金:300元~
アクセス:地下鉄5号線「北新橋駅」よりタクシーで約10元

 

5部屋しかない隠れ家的なホテル
レッド・キャピタル・レジデンス

レッド

四方を部屋に囲まれた中庭。鳥のさえずりが響く癒しの空間

レッド

タイムスリップしたかのような空間

ホテル、ヴィラリゾート、レストランをプロデュースするレッド・キャピタルクラブ経営。小さな四合院をほぼ原型を残す形で改装したホテルで、看板の出ていない隠れ家的な存在です。文化大革命時代をコンセプトとしていて、今では希少価値となった当時のポスターや毛沢東の置物、毛沢東の座っていた椅子などが無造作に置かれています。中庭にある防空壕を利用して作ったバーも人気です。

徒歩圏内の同クラブのレストランは、かつて川島芳子が住んでいたという四合院を利用したもの。こちらもコンセプトは文革で、当時の様々なグッズが展示されています。

<DATA>
新紅資客桟
住所:東城区東四六条9号
TEL:010-8401-8886
料金:1188元+15%~
アクセス:地下鉄2号線「東四十条駅」より徒歩15分
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