セクシュアルマイノリティ・同性愛/ゲイライフ

セクマイ中高生を支援する歌川泰司さんの思い(4ページ目)

セクシュアルマイノリティの中高生を支援するサイト「君のままでいい.jp」を立ち上げた歌川泰司さんへのインタビューをお届けします。歌川さん自身の子どもの頃の経験や、立ち上げにいたった経緯、その思いについて語っていただきました。

後藤 純一

執筆者:後藤 純一

同性愛ガイド

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子どもたちに希望を

「君のままでいい.jp」のフライヤー

二丁目にも配布されている「君のままでいい.jp」のフライヤー

——考えてみれば「こういうサイト、ありそうでなかったよね」という感じなのですが、いつ頃からこの「君のままでいい.jp」の立ち上げを考えていたのですか?

そんなに昔ではないんです。ブログの漫画が人気を呼んで『じりラブ』が出ると、セクシュアリティについての講演会の依頼も来るようになって、そこに来てた保健の先生から相談されたり、メールとかも来るようになった。中学生が不登校になったり、保健室登校になったり、自殺未遂したり、自殺したりすることがあとを絶たないけれど、よく聞くと実はセクシュアリティが原因となるケースがたくさんあると。本人も周囲の大人もそれを隠そうとするし、なかなか表には出ない。でも、本当は親にカムアウトしたけど認めてくれなくて、とか、友達に言ったらいじめが始まったり、とか、表に出ないかたちでたくさんあるそうなんです。学校側もセクシュアリティのことなんてよく知らないから、そういう問題じゃないことにしようとする。

——あまり知られていないことですが、そういう悲しい実態があるんですね…

それで、自治体とか東京都とかに出向いて「人権問題として取り上げるチャンスをください」とお願いしたりもした。教育現場でパンフレットを配るとか、東京都の人権部で発行する機関誌で取り上げてくださいって。でも、ことごとくつぶされました。最初は「いいですね」とか言ってるけど、横やりが入ってなくなってしまう。ではと思って、味方になってくれる人を探したけど、「役人は動かないよ、当たり前」とか言われたり、聞こえないふりをされたり。それなら自分で何か立ち上げようと思いはじめました。

——現実の壁は厳しかったと。そこで自分ができることを何か、と思ったわけですね。

何ができるか、どういうかたちがいいか、いろいろ考えました。で、大人たちから手書きの応援メッセージがたくさん寄せられたら、見てくれた中高生の子たちも励まされるんじゃないかと思ったんです。パソコンの文字じゃなく、あたたかみを感じさせるような手書きのメッセージがいいなあと。それで、みんなから募集することにしました。

——すでに260通以上も集まっていますね。それを読んでいるだけでこっちが泣けてきたり…。それだけでなく、セクシュアリティについてわかりやすく解説するコーナーや電話相談の案内なども掲載されていますね。

誰にも助けを求められず孤立感を深めているような若者たちを支援するポータルサイトとしての役割を果たせたらいいなあ、と思っています。

——「もしかしたら自分はフツーと違うのかもしれない」と思った中高生が、真っ先にこのサイトを見てくれるようになるといいですね。

そのためにも、たくさんのメッセージや情報が集まって、大きなサイトになっていったら、と思います。みなさんからのメッセージをお待ちしています。

——最後に何かひとことお願いします。

ガンバレの一言でもいい。あなたが、その手で書くことに大きな意味があります。決してひとりではないこと、世の中にはたくさんの味方がいることを、子どもたちに気づかせてあげてください。よろしくお願いいたします。

——どうもありがとうございました。これからも活動、がんばってください!

(今回は、おまけ連載「じゅんとあさこのお気に召すまま」はお休みさせていただきます)
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