履き手の使い勝手を考え抜いた、丁寧な修理!

オールソール交換の修理例

オールソール交換の際に、「前半分はラバー・後半分はレザー」のソールとしたものです。ラバーとレザーの境目には段差も殆ど無く、美しくかつ極めて実用的に仕上がっています。修理代は、このレザーソール・ラバーハーフソール・ラバーヒールを用いると税込み1万4175円

ドイツ語の店名の響きだけでも堅実さが伝わって来るケーニッヒ デア マイスターは、修理の腕も勿論、履き手の側に立った確かなものがあります。その典型的な例として、上の写真をご覧いただきたい。「ソールの前半分にハーフラバーを貼るのなんて、どこでもやってるじゃん……」と思われるかもしれませんが、よく見て下さい。ソールの後半分は傷も全く無くスッピンですし、かと言ってこのエリアにありがちな靴メーカーの刻印も見当たらないので、新品の靴の前半分にラバーを貼った訳ではありません。

気付かれましたか? そう、これ、「前半分はラバー・後半分はレザーのソールに、オールソール交換したもの」なのです。新品のレザーソールの前半分にあらかじめヤスリをかけラバーの厚みの分だけ薄くし、その状態で出し縫いして靴のアッパーと繋げた後にラバーを貼るので、ラバー部とレザー部との段差が殆ど無く、見栄えが良いばかりでなく足の動きの妨げや蒸れも最小限に防いでくれます。

通常のオールソール交換より遥かに手間は掛かるものの、このお店のかゆい所に手を届かせる姿勢が見事に表れている修理例でしょう。日本の靴事情においてこの種のソールは確かに実用的なものの、新品の靴ではごく一部しか存在しないので、「新品時にレザーソールの前半分にいきなりラバーを貼るのには相当抵抗があるけど、オールソール交換までいったなら是非やってみたい!」と言う方が多くいらっしゃるはず。
ラバーソール各種

ズラッと揃った数々のラバーヒールは、いずれもビブラム社のもの。履き心地や耐久性のみならず、コストパフォーマンスにも非常に優れているのが特徴です。イタリア本家のものと並んで、アメリカ製のものもありますよ!

その他の修理に用いるパーツも、趣味的という以上に歩き易さや堅牢さを重視したものが多いのがこのお店の特徴。上の写真の通り特にビブラム(Vibram)社のものの充実ぶりには驚かされます。イタリア本家のものはもちろんのこと、ワークブーツ好きに絶大な人気を誇るアメリカ製ビブラムもあり、自分の足と靴の用途に応じてこれらの細かい使い分けが可能なのは、他店にはない魅力。木型の作成段階から靴を実際に作れるだけの技術を持つ出原さんらしい、一足の靴を更に長くそして快適に履けるための理に適った選択肢を揃えていると思います。

場所柄ドレスシューズのみならずスニーカー系の靴や、まるで現代美術かと見間違うような靴の修理依頼も時折来るのが楽しいとおっしゃる出原さんが一番嬉しくなるのは、やはり同じお客様が前とは異なる靴を持ち込んでくれた時や、別のお客様を連れて再び来店してくれた時。以前の修理が上手くいった何よりもの証拠だからです。2008年の3月末の開店以来、このようなリピーターを着実に増やしているケーニッヒ デア マイスターは、修理を通じて靴との長くかつ自然な付き合い方を教えてくれるお店であるのは間違いありません!

【DATA】
ケーニッヒ デア マイスター(König der Meister)
住:東京都渋谷区東1-27-6 成田ビル1F
地図: Yahoo!地図情報
TEL:03-6319-2304
営:11:00~21:00
休:日曜
HP:König der Meister 渋谷 靴修理

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