マンション購入術/マンション情報収集術

不動産の儲けの仕組みを知る6.販売の舞台裏(後編)

シリーズ不動産会社の儲けの仕組みを知る」6回目は、「販売の舞台裏(後編)」をお届けします。販売が開始され、「登録抽選方式」「先着順方式」で申込→契約の流れをつくった結果、売れ残りの住戸ができてきます。そこで、売れ残ってしまったとき、不動産会社はどのような対策をとるのでしょうか?

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

売れ残ってしまった時の販売対策

売れ残ってしまったら……

売れ残ってしまったら、誰かが買ってくれるのをじっと待っているわければありません。あれやこれやと、様々な手法を使って、魅力的な物件に見せていきます。

売れ残ってしまった場合、不動産会社は、売れ残りの原因を分析します。分析は物件周辺の競合物件の状況、市況、景況などをもとに、自社の物件のどこに売れない理由が隠されているのかを解明していくのです。

たとえば、周辺での物件販売が多いと、慌てて決めなくてもいいだろう、良く見較べて条件を比較して、となります。価格下落傾向であれば、先安感がるためもっと下がるのでは?と買い手の決断を遅らせます。

競争の激化は間取り・設備・仕様のレベルアップをもたらしますが、そのときに、見劣りのする物件を販売していれば、当然他の物件と比較され、よほど価格が安いか広いかしない限り、契約数の確保は難しくなります。また、分譲価格を抑えるために、圧縮間取りを販売し、狭いもので我慢しろ、では買い手の購入意欲は減退してしまいます。

このように、様々な買わない要因を洗い出し、契約に結び付けるための顧客獲得をめざし、販売事務所への集客動員数を増やす手法がとられます。

次のページでは、動員量を増やす方法として代表的なものをご紹介します。
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