女性の再就職、受かる面接のコツ
実はあなたは話足りなかったから落ちたのでははく、もっと大切な面接への臨み方を大切にしなかったから落ちているかもしれません。特に女性は、面接の臨み方に採用・不採用が大きく左右されることが多いので、意識して、面接を受けましょう。
面接はスキルと人間性を見られる
面接に望むには面接の前からの心構えが大切
- ビジネスマナーなど基本的なビジネススキルを備えているか
- 一緒に働きたいと思えるヒューマンスキルを備えているか
- 経験や資格、能力など、応募先の会社が求めているテクニカルスキルを備えているか
面接を受ける時に大切なことは、3のテクニカルスキルだと思う応募者が多いですが、実は面接官は、1のビジネススキルと2のヒューマンスキルをまずチェックして、その2つを備えていると判断した応募者だけ、3のテクニカルスキルを確認するということが多いのです。
そもそも、書類選考を通過して面接となった場合、職歴や資格などのテクニカルスキルの部分は問題がないという判断で書類は通過しているはずです。となると面接では何を見るか?応募書類では読みとれないあなたの基本的なマナーや立ち振る舞いなどのビジネススキル、一緒に働きたいと思う人材か、今いる社員ともうまくやっていけるのかというキャラクターや熱意などのヒューマンスキルに注目しているのです。もし、あなたが書類選考は通過するのに、面接になると落ちてしまうとしたら、基本的なビジネススキルやヒューマンスキルを見直すことがまず必要かもしれません。
面接で受かるコツは、この面接で見られている3点を理解して、自分らしさも加えながらも基本的なスキルをもって面接に臨むということです。
基本的なビジネススキルを意識する
■好印象の見た目を意識する面接ではまず、あなたの言葉より先に、あなたの見た目が目に入ります。この数秒間に不採用になる人が多いのも事実。会社の代表としてお客様に対して、自信をもって出せる人物かを面接官は見ているのです。
応募する職種によっては、スーツが仕事場の服装ではないことも多いです。女性の場合は男性に比べオフィスの服装の幅も広いですが、面接では特に指定がない限りスーツでいくことをお勧めします。スーツはビジネスにおいて制服のようなもの、「御社での仕事に本気で取り組むつもりです」という意欲を服装からも出すことができます。
どうしてもスーツがないという場合でも、ジャケットを着用するなどビジネスシーンにふさわしい服装を心がけましょう。女性のスーツやジャケットの場合、カジュアルな形や色柄もののスーツやジャケットもあるので要注意。これからパーティに行くのか? と思わせるような鮮やかな色のスーツの人がいますが、これではマナー違反。デザインも流行によって変化する女性用スーツの場合、かなり昔のスーツではしばらく仕事をしていませんという印象を与えてしまう可能性もあります。1着は面接用に今風のビジネススーツを用意するほうがいいでしょう。
また、メイクもオフィス向けにすることや、髪形も仕事をしやすいスタイルにするように心がけましょう。面接の後すぐに職場で働いても問題ないと思えるみだしなみで、面接に臨むことが大切です。
■時間を守る、持ち物を忘れない
面接はビジネスの交渉の場。あなたという人材を企業がお金(=給与)を払ってもほしい!と思えるように、あなたはあなた自身をプレゼンテーションしに行くのです。
ビジネスにおいて時間を守れないということは、信用されなくても当然のこと。面接官はあなたのために時間を割いていることを忘れずに、面接時間よりも30分は早く着いて面接会場を確認しておき、お手洗いや身だしなみを整える余裕をもち、面接時間の5分から10分前に受付に行きましょう。いくら時間に間に合っても、走ってきて髪もぼさぼさメイクも落ちている……なんてことではだらしない印象を与えてしまいます。
筆記用具や履歴書など持ち物を指定されている場合は、必ず確認して忘れないようにしましょう。初めていく場所だと、面接会場まで迷ってしまうことも考えられます。地図をプリントアウトしてもっていくことも遅刻しないためには大切。前日には持ち物や面接場所、時間をもう一度確認すること。
■会う人がみな面接官だと思うこと
会社の門をはいったところから面接ははじまっています。受付まで向かう間にすれ違う人があなたの上司になるかもしれないですし、受付で電話にでた人があなたの同僚になるかもしれません。どんな時も人の視線を意識して、あいさつや会釈、笑顔などを心がけるようにしましょう。女性の場合、応募先のお手洗いを借りてメイクをするなどは避け、メイクや身だしなみは会社にはいる前に済ませておきましょう。
待合室で携帯を見たり、手鏡を見てメイクを直す、なんてこともしないように。取引先に重要な商談をしにきたのだという緊張感をもって臨みましょう。
女性の再就職面接のコツは、一緒に働きたいと思わせること!
■一緒に働きたいと思える人とはあなたが受ける会社には、すでに働いている社員がいます。この人なら今いる社員ともうまくやっていけるだろうと思ってもらえるかが、採用される重要なポイントです。
もちろん「いい人だけど、うちの社風には合わない」と面接官も残念がりながら不採用とする場合もあります。多くの場合は、「協調性がなさそう」「主張ばかりしそうだ」逆に「おとなしすぎてなじめなさそう」など、コミュニケーションに不安を感じるため不採用にすることがほとんど。
再就職先の社員には、あなたよりずっと年下の上司がいるかもしれませんし、長く勤務している年下の先輩がいるかもしれません。どんな人に対しても、周りは自分よりもその会社では先輩なんだという敬意をもって接することができるか、わからないことは素直に自分から聞くことができるか、というヒューマンスキルが見られているのです。
■面接で表れるヒューマンスキル
面接は会話のキャッチボールをすることが大切です。自分をアピールしたいがために、面接官の話を聞かずに自分の話をひたすらしてしまう人がいます。自分を主張することは大切なことですが、相手あってのコミュニケーションであることを忘れずに、相手の受け答えや対応を意識することが大切。そのためには、相手が何を聞きたいのかをしっかり聞きとり、質問に的確に答えること。
相手が首をかしげたり、飽きているようなしぐさをみせたら、話を切り上げるなど、相手の様子をしっかり確認しながら話すことです。難しいことのようですが、相手の話を最後まで聞いて、できるだけ短い言葉で話すことを心がけるとコミュニケーションが円滑になることが多いです。
また、面接でのコミュニケーションは、普段の会話とは違い、ビジネスシーンでの交渉なのだという意識をもちましょう。
企業が求めるテクニカルスキルを意識する
面接の前には応募会社のニュースもチェックしておこう
面接に行く前に応募先の求人情報やホームページ、その会社やその会社の属する業界全体のニュースなどをよく調べ企業研究をしておきましょう。
書類選考が先にある場合、選考を通過したということは、あなたの経歴や資格や自己PR・志望動機などから、企業はなにかきらりと光るテクニカルスキルを期待して面接に呼んでいるのです。この会社は自分に何を期待しているのか? を様々な情報から予想して、それにあてはまる経験や資格、能力などのテクニカルスキルをアピールしましょう。
会社がもとめているテクニカルスキルが一番わかるのは、やはり求人情報。求めている人材像や資格・経験欄をよく見ましょう。この部分が自分の経験や能力にぴったりだという条件があるはずです。その条件を満たしていて、かつ、そのテクニカルスキルを会社のために活かしてくれるだろうと思うため面接に呼ばれているのだということを意識して、そのテクニカルスキルを中心にアピールしましょう。
■柔軟に対応する
自分ではこの経験や能力が活かせると思って面接に臨んでも、会社はあなたの違う能力や経験を見出して、面接でその力を活かせるかと聞いてくるかもしれません。自分では思ってもみなかったテクニカルスキルを求められて困ってしまうかもしれませんが、どうしても嫌でなければ、自分が使いたいテクニカルスキルにこだわらずに柔軟に対応できることを伝えましょう。
ある転職希望者の方で、ずっと勉強してきたCAD設計の仕事をしたいとCAD設計の仕事に応募した女性がいました。会社も最初はCAD設計での採用を考えて面接をしていたのですが、その女性は長く総務の経験があり、そちらの経験や能力を活かして会社に貢献できる人だと感じたため、総務事務ができないかを相談しました。
女性は最初は多少ためらっていましたが、ゆくゆくはCAD設計に携わりたいという思いも伝えつつ総務事務として入社。その後、即戦力として総務事務をこなしていった彼女は、その能力と人柄を買われCAD設計の仕事も担当するようになりました。2足のわらじを履ける人材として会社になくてはならない人材となり、管理職として部下をもつまでに昇進もしていきました。
転職では自分自身が気づかないテクニカルスキルを面接官が見つけてくれる場合もあります。そんな時は思い切って、その方向を選択する柔軟さも転職成功のコツと言えます。
面接は、やみくもに受けていてもなかなか採用が決まりません。応募書類が通過したのならば、自分の経歴や能力には自信をもって、事前準備を怠らずに面接に臨みましょう。
あなた自身が「こんな人と働きたい」と思える人はどんな人ですか? 「あなたと働きたい!」と言ってもらえるような面接ができるように、しっかり準備をして面接に臨むことが面接を成功に導くのです。
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