DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

2010年はiPad中心に回ったDTM激動の1年でした(3ページ目)

2010年5月のiPadの国内発売が、これほどまでDTMに大きな影響を与えるとは予想もしていませんでした。iELECTRIBEにはじまり、iRig&Amplitube、iMS-20、iVocaloidなどユニークなアプリの連続でした。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

iOS 4.2でMIDIもサポート

CoreMIDI

iOS 4.2になり、USB接続のMIDIデバイスもサポートされた

さらにすごかったのは、11月22日にリリースされたiPadのOSの新バージョン、iOS 4.2にMIDIまでが標準サポートされたことです。

これもあまり一般的には知られていない機能ですが、DTMの世界では大騒ぎです。というのも、USBオーディオインターフェイスと同様に、Camera Connection Kit経由でUSB-MIDIキーボードなどに接続することができ、そのキーボードで前述のKORG iMS-20を演奏したり、MIDIコントローラでパラメータを動かしたりできるのですからね。CoreMIDIと呼ばれる機能なのですが、今後対応アプリはどんどんと増えてくるでしょう。

MIDI Mobilizer

LINE6のMIDIインターフェイス、MIDI Mobilizer

もっとも、iPadではiOS 4.2のリリース前からMIDIを使う手段はいくつか存在していました。その代表的なのがLINE6のMIDIインターフェイス、MIDI Mobilizerを使うというもの。すでにMIDI Mobilizer対応のアプリも数多く出ているのですが、今回Apple自身がサポートしたため、CoreMIDIが主流になっていくと思われます。

以上、2010年のiPad周辺のDTMの動きをごく簡単にまとめてみましたが、いかがでしょうか? もちろん、ここでピックアップしたアプリはほんの一部であり、有名・無名、有償・無償を含め、数百というDTMアプリが存在しています。

iVOCALOID VY1

ついにVOCALOIDのiPad版、iVOCALOID VY1も登場

もちろん、非力なマシンであるから、これにPCのDTMが駆逐されるというようなことはありません。でも、DTMの入門をiPadでスタートさせるというのは、とても有効な手段だと思います。これからDTMを考えている方は、iPadを使ってみるのはいかがですか?

 
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