iOS 4.2でMIDIもサポート
さらにすごかったのは、11月22日にリリースされたiPadのOSの新バージョン、iOS 4.2にMIDIまでが標準サポートされたことです。これもあまり一般的には知られていない機能ですが、DTMの世界では大騒ぎです。というのも、USBオーディオインターフェイスと同様に、Camera Connection Kit経由でUSB-MIDIキーボードなどに接続することができ、そのキーボードで前述のKORG iMS-20を演奏したり、MIDIコントローラでパラメータを動かしたりできるのですからね。CoreMIDIと呼ばれる機能なのですが、今後対応アプリはどんどんと増えてくるでしょう。
もっとも、iPadではiOS 4.2のリリース前からMIDIを使う手段はいくつか存在していました。その代表的なのがLINE6のMIDIインターフェイス、MIDI Mobilizerを使うというもの。すでにMIDI Mobilizer対応のアプリも数多く出ているのですが、今回Apple自身がサポートしたため、CoreMIDIが主流になっていくと思われます。
以上、2010年のiPad周辺のDTMの動きをごく簡単にまとめてみましたが、いかがでしょうか? もちろん、ここでピックアップしたアプリはほんの一部であり、有名・無名、有償・無償を含め、数百というDTMアプリが存在しています。
もちろん、非力なマシンであるから、これにPCのDTMが駆逐されるというようなことはありません。でも、DTMの入門をiPadでスタートさせるというのは、とても有効な手段だと思います。これからDTMを考えている方は、iPadを使ってみるのはいかがですか?
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