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SAIONから発信! 新・パターンメード(2ページ目)

妥協の全く見られない靴作りが際立つ、横山直人氏率いるビスポークアトリエ・SAION。ここから、これまでのものよりオーダー方法を簡単にし、価格もお手頃にした新・パターンメードが登場しました。簡単かつお手頃にしたと申してもそこは横山氏、靴そのものの作製には全く手を抜いていません!

飯野 高広

執筆者:飯野 高広

靴ガイド

シンプルな仕組み、でも妥協はしません!

底部の解体図

このパターンメードで採用する底付け方法は、足馴染みの早い製法として知られるマッケイ製法です。ぎっしり入ったコルクと、土踏まずの「くびれ」にご注目!

SAIONの新パターンメードのキーワードは「オーダーシューズを更に身近に!」。その第一の特徴は、これまでのパターンメード(現・セミビスポーク)のシステムを基本に、オーダーシューズを初めて注文される方にも解りやすいように、受注体制をシンプルに整備した点に見られるでしょう。具体的には以下のプロセスを経て、発注から約1ヶ月半で一足の靴が完成します。

【プロセス】
1. 横山氏をはじめとするSAIONのスタッフとまず十分に話し合い、アッパーの素材や、基本的には6種類あるスタイルを選択する。
2. ラウンド(アーモンドラウンド)・スクエアと2種類ある基本のトウシェイプから、顧客が希望のものを選ぶ。
3. 顧客の足を採寸した上で、各サイズの木型別に用意されたサンプルシューズに足入れしてもらい、最適なサイズを選ぶ。
4. 1.~3.を基に、デザインパターンを裁断し、マッケイ製法で底付けを行う。
5. 製品が完成し、顧客に納品。


SAIONのセミビスポークとの違いを纏めると、パターンメードでは例えば……
a. 木型の微修正は施されない
b. 仮縫いは行われない
c. 底付けはマッケイ製法
といった点が異なる訳ですが、その分価格がお手頃なのが第二の特徴! 税込みで12万6000円からスタートのセミビスポークに比べ、こちらは税込みで何と3万9900円~4万5150円で購入出来てしまうのです。とは言え、品質面での妥協は絶対に許さないのが横山氏の素晴らしい所で、その一例が上の写真に見られる底面でしょう。ぎっしり隙間なく入ったコルクもさることながら、土踏まず部の「くびれ」も同業者が舌を巻くほど美しく出ていますので、履き心地の良さは折り紙つきです!
内羽根式セミブローグ

SAIONのパターンメード・内羽根式セミブローグです。アッパーはアンティーク仕上げが施された赤! 一見難しそうな色ですが、お手入れのし甲斐がありそうです

内羽根式フルブローグ

こちらは内羽根式フルブローグです。メダリオンを省略させることも可能で、その辺りの柔軟な対応が可能な点も、このパターンメードの特徴でしょう

セミビスポークと同様のスペックは、他にも色々あります。詳しくは次のページへ!
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