国際協力は世界で何が起きているのかを最も弱い人の視点で知ることができる活動です。(提供・地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)
国際協力ボランティア
ボランティアの中でも、人気の高い国際協力ボランティア。国際協力活動をする団体には、それぞれ得意分野があります。大きく分類すると、以下の通りです。
- 緊急災害時に支援する活動が得意な団体
- 農業や医療・保健、教育分野で自立や開発を支援する活動が得意な団体
- 国内でのアドボカシー(政府への提言や途上国の人たちの代弁や権利擁護)活動を得意とする団体
- 海外で生まれ世界的なネットワークを持つ団体
【INDEX】
地域開発・自立支援を中心に活躍する団体
■JVC(日本国際ボランティアセンター)
カンボジア・ラオス・タイなど9カ国で農村に地域開発や、人道支援活動を展開しています。プロの写真家の協力による国際協力カレンダーやポストカードの購入、チャリティコンサートへの参加などを通して活動に協力することもできます。
また、毎月第1月曜日の19時、第2・第4土曜日の14時からボランティアオリエンテーションが開かれています。
■(社)シャンティ 国際ボランティア会
タイやカンボジア、ラオスなどでの図書館や学校建設、日本の絵本を翻訳してアジアの子どもたちに届ける絵本を届ける活動など、教育に関する活動を柱に活動を展開しています。日本の絵本にアジア各国の言葉の翻訳シールを貼って協力する絵本を届ける運動は、家にいながら誰でもできるボランティアとしてもおすすめです。
■シャプラニール=市民による海外協力の会
シャプラニールとはバングラデシュの公用語、ベンガル語で、『睡蓮の家』という意味です。睡蓮はバングラデシュの国歌でもあります。その名の通り、バングラデシュで貧困に苦しむ人びとの生活向上支援を行ってきた団体です。現在は、ネパールでも活動を展開しています。
発送ボランティアなど、誰でも参加できる活動や全国に26の地域連絡会もあります。講演会や手工芸品販売などのイベンに参加して活動を支えることもできます。
■ハンガーフリーワールド
飢餓のない社会を目指し、日本に本部を置き、バングラデシュ・ベナン・ブルキナファソ・ウガンダで活動しています。毎月都内で開かれるベンガル料理ワークショップ&カレーパーティは、料理を学び、一緒に食べながらバングラデシュのことを知ることのできる楽しいイベントとしておすすめです。
■世界の子どもにワクチンを 日本委員会
JCVでは、予防接種によって防ぐことができるポリオ・はしか・DTP(ジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合)のワクチンを、ミャンマー・ラオス・ブータン・バヌアツの子どもたちに届ける活動を展開しています。
ソフトバンクホークスの和田毅投手が『僕のルール』として、毎月ボランティア初心者に向けたボランティアデーを開催しています。
■シェア=国際保健協力市民の会
保健医療を中心として国際協力活動を行っている団体(NGO)です。タイ・カンボジア・東ティモール・南アフリカでエイズの予防啓発、HIV陽性者支援活動、緊急救援活動などの医療支援活動を行うほか、日本国内で在日外国人の健康支援活動、支援をしています。
緊急支援に定評のある団体
■ピースウィンズ・ジャパン緊急支援活動でバツグンのフットワークをみせる団体です。『必要な人びとに必要な支援を』をモットーに、世界各地で緊急支援を行っています。復旧・復興支援は地域の自立を開発支援などもてがけています。
■JEN(ジェン)
紛争や災害による緊急支援から精神的にも経済的にも自立した生活を取り戻すまでの息の長い活動に定評があります。中越地震の緊急支援から新潟県十日町市の中山間地域での支援も行っていました。
■AMDA(アムダ)
『救える命があればどこまでも』をキャッチフレーズに世界各地の災害や紛争発生時に医師や看護師を派遣し、世界中で緊急医療支援を行っています。岡山県に本部を持ち、海外世界30ヵ国にある支部のネットワークを活かし、多国籍医師団を結成して活動しています。
■AAR Japan 難民を助ける会
1979年にインドネシア難民を支援する団体として設立された団体です。現在は、『困ったときはお互いさま』の精神で、アジアやアフリカ、旧ユーゴスラビアなど世界各地で活動しています。
アドボカシー活動に定評のある団体
バレンタインシーズンにおすすめ! ACEのてんとう虫チョコ。チョコの収益金が児童労働をなくすための活動として使われます
■ACE(エース)
児童労働のない世界を目指し、1997年から活動をしています。インドとガーナで子どもを危険な労働から守り教育を受けられるようにする現地プロジェクトの実施、日本で児童労働の問題を伝える啓発活動、政府や企業への提言活動などを行っています。『しあわせを運ぶてんとうむしチョコ』など寄付付き商品の購入で活動に参加することもおすめです。
■地雷廃絶日本キャンペーン(JCBL)
対人地雷の完全廃止実現のために活動するNGOです。世界各地にネットワークを持っています。地雷廃絶のアドボカシー活動や、地雷の被害者(サバイバー)への支援活動、アジア地域での地雷調査などを行っています。地雷模型セットや写真パネルなどの貸し出しも行っており、学習会や学校の授業などでも使えます。ネットワークを持つICBLは、地雷廃絶活動を行う団体としてノーベル平和賞を受賞し、故ダイアナ元妃が支援していたことでも知られています。また、ガイド記事でもJCBLが取り組むクラスター爆弾についてご紹介しています。
海外発で各国に支部やネットワークのある団体
■セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
『子どもの権利』(生きること、育つこと、守られること、参加すること)がすべての子どもに実現されている世界を目指し活動する団体。イギリスで創設され、世界29カ国でパートナーシップを作って活動しています。世界各国で緊急支援や、医療支援、教育支援などを行うほか、日本の子どもの貧困問題にも取り組んでいます。
■プラン・インターナショナル・ジャパン
途上国の貧困を解消するために教育、保健、水と衛生、緊急支援など8つの分野の改善を重視して活動しています。一方的に与えるサポート活動ではなく、途上国の子どもたちと共に地域の自立を目指すことが活動の柱になっています。イギリスに国際本部があり、世界20カ国に支援国があります。
■オックスファム・ジャパン
『より公正な世界』を目指し、貧困問題の解決に取り組む団体です。イギリスで創設され、各国の17の団体でネットワークが構成されています。モノではなくやさしさを贈るというコンセプトで、実りの種、果樹、やぎ、安全に飲める水、学べる機会など、心温まるギフトプログラムが注目です。サイト上でボランティアの募集も行われています。
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