周囲360度に気を配れ!
拙著『父が娘に読ませたい「安全作法」の心得』中経出版でも述べていますが、通りを歩くときは自分の周囲360度に視線を走らせ、自分の環境を安全に保たなくてはなりません。不審者の接近にいち早く気づくことで自分の安全度をアップすることです。そのためには、前方をよく見ることと同じように、
『背中にも 目があるように 振り返る』
習慣を身につけることです。
誰もが「二度とこのようなことがないように」と願うように、次の被害者が出ないように、自分が被害を受けないように、最低限知っていてほしい「自分の身の守り方」です。
まだ犯人が捕まったばかりで動機など不明な点ばかりですが、「カッとなって刺した」など、「金を出せ」と言って断られて放火した弘前市の事件と類似した部分が見受けられます。
「まさか」「常識では考えられない」と思っても、「まさか」のことが起こるものだし、「常識」は相手との同一の見解があって初めて常識といえるわけです。こちらが常識と思っていても相手がそう思っていなければ通用しないのです。
「予測しない出来事」はこちらが予測しないだけで、人はみな違う考え方の持ち主ですから「とんでもないことを考える・しでかす」人はいるものなのです。事件はいつもそうして起こってきているといえないでしょうか。