※平成16年11月26日、この事件で殺人罪に問われた犯人に、東京地裁は、求刑通り無期懲役の判決を言い渡しました。判決理由で服部悟裁判長は「弁護側が主張するように、被告が広汎性発達障害に当たるとしても、完全な責任能力を有していたことは明らかだ」と判断。「被害者の抵抗を抑えるための犯行で殺人罪は成立せず、傷害致死罪にとどまる」との弁護側の主張を「人体の枢要部である胸や腹部を数回にわたり突き刺しており確定的な殺意があった」として退けました。

その上で「被告はわいせつ目的で被害者に近づき、短絡的に犯行に及んでおり、動機には酌量の余地はない」と述べ「被告には軽度の知的障害があり自閉傾向があることは明らかだが、その事情を考慮しても無期懲役が相当」と結論付けたものです。事件から3年半経ちましたが、被害者やご遺族の無念はいかばかりでしょう。ここに謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

浅草通り魔殺人事件

2001年4月30日、東京の浅草で発生した19歳の短大生刺殺事件の犯人の男が、5月10日に逮捕されました。白昼起きた通り魔事件は、同じ年頃の女性やその家族を震え上がらせただけでなく、日本中を恐怖と怒りで包み込んだといえるでしょう。

ゴールデンウィークに入ったばかりの4月30日午前10時35分頃、台東区花川戸2丁目の路上で突然の叫び声に気づいた付近の住民が見ると、男が馬乗りになって刃物で胸や腹を刺していたといいます。男は走って逃げ、被っていた動物の帽子を脱ぎ捨て近くの公衆トイレで手を洗おうとしたところ、女性が追いかけてきたため隅田川沿いにある墨田公園内の遊歩道を北へさらに逃走しました。

動物の形をした珍しい帽子を被っていたこの男は各地で目撃されており、目撃情報は多数報告され、似顔絵が公開されました。警察が行方を追っていたところ、東京渋谷区の工事現場にいるところを発見、逮捕されたものです。

札幌市出身で29歳の無職のこの男は、「いるかいないかわからないような」「おとなしい男」と知人らから評されています。「とても殺人などするような男ではない」とも言われていますが、そんな男がなぜ、このような残酷な事件を起こしたのでしょうか?

「いたずら目的」と発表しているところもあるようですが、動機の解明はまだこれからです。現時点では、「歩いていた短大生に、後ろから声をかけたらビックリした顔をしたのでカッとなって刺した」と供述しているとのことです。


→尾行されるということ
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