ゲーム業界ニュース/ゲームと文化ニュース

ゲーム雑誌ができるまで(2ページ目)

ゲーム雑誌がどうやってできるか、興味ありませんか? 2010年11月26日に新装刊するアスキー・メディアワークスの月刊ゲーム総合誌電撃ゲームズ編集長の千木良 章さんに、ゲーム雑誌がどのように作られているのか、現場のお話を伺ってみました。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

ゲームメーカーと打ち合わせ

おしょうさんの図

編集長の千木良さんは、ツルツル頭がチャームポイントでおしょうさんと呼ばれています。

インタビューは、新宿にあるアスキー・メディアワークスの会議室で行われました。時間は夜9時半を回っています。なんでそんな時間にやっているのかというと、いわゆる校了日という奴で、全てのチェックを終えて最終的な原稿をあげる日なんですね。もう少し早い時間にインタビューを行う予定でしたが、「のっぴきならない状況でして」という電話が編集長ご本人から入りまして、この時間に。締切り間際の編集者というのはやっぱり大変そうです。「一応、僕がチェックする部分は終わりました」と言いながら千木良さんは電撃ゲームスの原稿をテーブルに広げ、インタビューは始まりました。

ガイド:それではよろしくお願いします。まずですね、もちろん色んな雑誌で違いがあるとは思うんですが、今回は電撃ゲームスを例に、順を追って雑誌がどういう風に作られていくか伺いたいと思います。ちなみに、今日が11月19日で、11月26日が発売日ですから、ちょうど一週間前に校了ということですよね。

千木良:そうですね。今日はチェックも何も全部が終わっていないといけない日です。

ガイド:では、ずーっと遡って、最初はどういうところから始まるんでしょう。

千木良:まず、ゲームメーカーさんなんかと色んな打ち合わせをして、こういうソフトが出るんですよって情報をいただいたら、じゃあ、それを何ページで、どういう企画でやろうかっていうことを考えて、いわゆる台割ですよね、このゲームの特集記事を何ページ、ニュースコーナーが何ページっていう、ページの割り振りを表の形にしたものを作ります。これがだいたい発売1ヶ月前くらいです。

ガイド:この場合のゲームメーカーさんの窓口というのは広報さんということですよね。

千木良:そうですね。

ガイド:ゲームの広報さんというのは、定期的にゲーム雑誌の編集部にたいしてどういうゲームがいつ発売されるみたいな情報を持ち込む広報活動をしているということになるのでしょうか。

千木良:そういうことになります。

ガイド:そうなると、どういう情報をどんなタイミングで誌面に展開するというのは、メーカー側から提案されるんですか、それとも情報を受け取った編集部からですか?

千木良:それは両方のケースがありますね。メーカーさんから、こういう情報をこのタイミングで紹介してもらえませんかっていうこともあるし、こちらから、このタイミングでこのゲームの特集したいからこんなことできませんかって提案する場合もあります。

ガイド:そこら辺の打ち合わせがだいたい発売1ヶ月前くらいに行われて、ページが割り振られていって台割ができあがると。

次は、台割の後、原稿ができあがっていくまでの流れについて。ゲーム雑誌のライターさんたちは、みんなゲームをプレイしてから原稿を作るのでしょうか。
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