京都グルメ/京都の和食

まとの(京都・高台寺)(5ページ目)

今年3月、高台寺エリアに移転した名店「まとの」。今回は多種多様な料理が愉しめる、夜コースを御紹介していきます。

執筆者:麻生 玲央


・飯物
飯物

内子の御飯

〆の御飯は「内子御飯」! 蟹の内子と人参葉がたっぷりと入っており、旨味も濃厚。余った御飯はオニギリにしてお持ち帰りも可能です。


・水物
水菓子

水物

水物は、「まとの」さんの定番「青紫蘇のソルベ」。さらに「紫芋のソルベ」の2種盛りと、「メロン」、「ピオーネ」、「ゼリー寄せ」と豪勢な盛り合わせです。

素材の魅力を存分に感じられるソルベはもちろん、ピオーネには「きな粉」を塗してあったり、「ゼリー寄せ」も「イチジク」「梅」「レモン」の3種を使われるなど、最後の水物に至るまで、独自の一工夫を凝らした細やかなテクニックと心遣いが光る内容でした。



新たなる始まり

お酒

飛露喜や十四代など、地酒の揃え方も素晴らしい!

北山のお店の開店から15年の月日が流れ、その間に建仁寺から高台寺へと移ってこられましたが、訪問する度に、細やかで卓越した「心と技」の両方が伝わってきて感服するばかり。そして、何よりここに来れば「ほんまもん」の京料理を堪能させてくださるという安心感があるのです。

北山時代から15年。長きに渡って、和食に精通した京都人客を始め、真っ当な食通達を唸らせてこられたのは、真摯な努力の証でしょう。

何より、「自分の料理人生の最後と決めてここへ移ってきてからも、不退転の決意で初心を忘れず、いつもどうしたらより美味しいものを提供できるか、精いっぱい工夫を重ねて精進したい」とおっしゃる実直なお人柄ゆえと拝察します。

若き日に祇園の名店で身に付けられた土台をバネに、常に創意工夫を重ねられて自分らしさを極める努力を怠らず、独自の世界を構築されながら前進を続けられる的埜直記さん。和服姿が絵になる気さくな女将さんの甲斐甲斐しいサービスを支えに、三度目にして最終の地での物語は、今始まったばかりです。


<DATA>
・店名: まとの
・所在地:京都市東山区高台寺北門前通下河原東入ル鷲尾町501
・アクセス:京阪電鉄「祇園四条駅」徒歩約9分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-531-0202
・営業時間:12:00~13:00(L.O)、17:30~19:30(L.O)
・定休日:不定休
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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