イカは食用で30種類もある
イカの種類と旬を知ろう
コウイカ類は、日本では瀬戸内海を中心に良く獲れます。やりいかや赤いかなどのヤリイカ科のいかは世界各地の沿岸に生息し、特にやりいかは日本特産のいかとも言われています。するめいかなどのアカイカ科のいかは、日本が1番の漁獲量を誇ります。
かつて日本はするめいかが流通の中心でしたが、近年漁獲量が減ってきたために、海外での漁も盛んになりました。日本はいかの消費量が多く、冷凍技術の進歩により、年間通して様々ないかを美味しく食べることができます。
いかは食用で30種類もあると言われていますが、ここで店頭や食卓でお目にかかるおなじみのいかをいくつかあげ特徴をご紹介していきます。
するめいか
寸胴でややスマートないでたちのするめいか。和洋中問わず使える万能食材
あおりいか
楕円形のずんぐりとした風貌のあおりいか。寿司ネタの高級品
やりいか
ほっそりとした形のやりいか。生でも加熱しても美味しく召し上がれます
すみいか
墨をはいて真っ黒のすみいか。煮付け、炒め物、フライなどの料理にお勧め
ぽってりとした胴の背中に石灰質で出来た舟形の甲を持っており、これは浮き袋的な役割をしています。墨袋が発達していて、墨を多く吐くことが名前の由来です。晩夏から初秋にかけては長さ5センチ前後に育ったすみいかの子供、新いかが出回ります。新いかはとてもやわらかく甘味が強いのが特徴です。
もんごういか
表皮の紋様が特徴のもんごういか。煮物、焼き物、炒め物など用途が幅広いです
あかいか(剣先いか)
茶に近い赤色の表皮が特徴のあかいか。中華の炒め物、天ぷら、和え物の料理に向いています
大きくて肉厚のため加工用に使われることが多いですが、中華の炒め物や天ぷら、和え物などにも向いています。モチッモチッとした食感と身の柔らかさのバランスが絶妙です。やりいかに形は似ていますが、やや太めで足が長いのが特徴です。胴の長さは雄は40cmを超す位、雌は30cm程度となります。ひれは大きな菱形で、胴の長さの7割ほどを占めます。地方によっては剣先いかとも言います。
ほたるいか
ボイルされたほたるいか。酢みそ和え、煮物、佃煮、塩辛が美味
いかの旬
- するめいか・あかいか……7月~10月
- あおりいか……3月~6月
- やりいか……2月~4月
- すみいか……8月~12月
- もんごういか・かみなりいか……8月~1月
- ほたるいか……4月~6月
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