世界遺産/アジアの世界遺産

カトマンズの谷/ネパール(5ページ目)

街を歩いているとヒンドゥー教のおどろおどろしい神々や男女交合像ミトゥナがあちこちに。かと思うと仏教のお寺やブッダの目に出くわしたり……。今回は街歩きが最高に楽しいネパールの世界遺産「カトマンズの谷」!!

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

カトマンズへの道

スワヤンブナート

おばあさんが右手で回しているのがマニ車。中には経文が入れてあり、回転させると経を唱えたことになる。スワヤンブナートにて ©牧哲雄

■エアー&ツアー情報
ネパールの玄関口は首都カトマンズ。格安航空券で12万円前後から。ソウル、香港、バンコク、シンガポールなどの経由便がある。個人旅行者はチベットのラサやインドの諸都市から陸路で入ることもできる。ツアーは5日間20万円前後から。

■周辺の世界遺産とネパール観光
ダッタトラヤ寺院

バクタプルのダッタトラヤ寺院前にたたずむシュールな石像 ©牧哲雄

ネパールはヒマラヤ山脈から低地へ急速に落ち込む傾斜部にある国で、山地にはエベレストを擁する世界遺産「サガルマータ国立公園」が、低地にはサイやワニやトラが生きる野生の楽園「チトワン国立公園」があり、いずれもカトマンズを起点に多数のツアーが出ている。両者を訪ねれば、熱帯雨林と高山というまったく異なる絶景が楽しめる。

世界遺産以外にもネパール全域でトレッキングや温泉旅行が楽しめるし、インド国境付近は動物サファリが盛んに行われるなど、多彩な気候を活かしたレジャーが様々に用意されている。

ただ、2008年5月の王制廃止に伴う混乱が収束したとはいえず、特に地方を移動する際には注意が必要だ。ネパールを訪ねる前に、最終ページにリンクした「外務省 海外安全情報のページ」などで最新情報を必ずチェックすること。

 

カトマンズのベストシーズン

ブダニルカンタ寺院

カトマンズ市街から約10kmの位置にあるブダニルカンタ寺院に設置された、大蛇の上に寝転がるヴィシュヌの石像 ©牧哲雄

カトマンズの冬の平均最低気温は2度、夏の平均最高気温は28.3度。季節は東京とほぼ同じで、昼間は全体的に東京より暖かいが、夜の冷え込みは東京並み。

雨季は5~9月で、特に6~8月は梅雨の東京よりも降水量が多い。それ以外が乾季で、特に11~2月の天気はとてもよい。

雨季は雲のおかげでヒマラヤの山々も見づらいし、熱帯雨林のサファリもきつい。ということで、ベストシーズンは雨季を外した10~4月。

世界遺産基本データ&リンク

ボダナート

高さ約35mを誇る、ネパール仏教の聖地ボダナートのストゥーパ。毎日信者たちがマニ車を手に持ってコルラを行っている ©牧哲雄

【世界遺産基本データ】
登録名称:カトマンズの谷
Kathmandu Valley
国名:ネパール連邦民主共和国
登録年と登録基準:1979年、2006年拡大、文化遺産(iii)(iv)(vi)

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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