Reason 5での強化ポイントは?
では、今回のReason 5での強化ポイントはどこにあるのでしょうか?今回はメジャーバージョンアップということもあり、かなり大きく進化していますが、メインとなるのは
●Kongドラム・デザイナー
●Dr.Octo Rex
という2つのデバイスの追加と、
●ライブ・サンプリング機能
●ブロック機能
の追加です。
簡単に紹介するとKongはとんでもないコンセプトのドラム音源。16個のパッドが並んでいますが、1つ1つのパッド用にアナログシンセ、サンプラー、物理モデリングシンセ……といったシンセと数多くのエフェクトを利用して音色を作りこんでいけるというもの。もちろん16個すべてが完全に独立しているので、これ1台でも、Reasonのような世界を構築できてしまうほどの音源です。
一方、Dr.Octo RexはREXファイル(ReCycle!対応のサンプリングデータ)のプレイヤーであるDr.Rexを8つ組み合わせたというものです。
またライブ・サンプリング機能は、従来からあった、ReDrum、NN19、NNXTにサンプリング機能を搭載したというもの。自分でマイクから録音した音をそのまま音源として使えるため、なかなか便利に利用できます。
そして、ブロック機能とはシーケンサ機能をより柔軟に使うためのものです。イントロ、コーラス、サビ……などと部分・部分をブロックとして名称をつけておくと、後でその順序を自由に並び替えたり、繰り返したりできるというもの。曲を再構成するのにとても重宝します。
Recordは無償アップデートで1.5に
Reasonはメジャーバージョンアップですが、Recordは昨年リリースされたばかりのソフトであることもあって、今回は1.5へのマイナーアップデートです。そして、従来のRecordユーザーは無償でアップグレードすることが可能となっています。今回のバージョンアップでは、neptuneというデバイスが新たに追加されています。これはいわゆるピッチ補正デバイスであり、リアルタイムに音程の変更ができるというものです。すでにレコーディングしたトラックに適用することもできるし、レコーディングしながら、リアルタイムにピッチを変えていくことも可能です。この際、特定の音階のみが出力されるといった設定も可能であり、機能的にはSteinbergのCubase 5にバンドルされているPitch Correctと非常によく似たものとなっています。
さらにReasonにも搭載されているブロック機能が使えたり、複数トラックにノートをレコーディングできるなど、いろいろと強化されています。
まずは、DAWよりも簡単にレコーディングができ、POD機能なども利用できるので、これからDTMをはじめてみたい人、一度DTMに挫折した経験のある人などは試してみてはいかがでしょうか?
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