職場環境を整える責任
働きやすい職場環境の整備も重要
せっかく採用した人材が定着せず、早期に辞めてしまう原因は2つあります。
1つは企業の経営理念や企業風土との適合性の問題です。これについては「新卒・中途の採用計画の立て方」で詳しく説明します。
もう1つは、採用後に配属される職場環境の問題。採用担当者としては、「自分の仕事は採用までであって、あとは配属先で面倒を見てよ」という感じになりがちです。「採用の成功は定着で決まる」という言葉を肝に銘じて、配属先の職場環境の整備にも心を配って頂きたいです。
実際、職場環境で辞めてしまうケースは結構多いのです。私の経験では、繰り返しが多い単純な作業を行っている現場での早期離職が多いと感じています。このような現場で古くからいる職人気質の先輩は、特に問題なく仕事をしています。新しく入った従業員が不慣れなためにうまく仕事ができないことが理解できないようです。「なぜ、こんなこともできないのか!」という意識が先に立ってしまい、結果的に新しく入った従業員を追い詰めてしまいます。
どんな職場であっても、新しく入った従業員に対しては歓迎しながらも、一種疑いのまなざしを向けているのが普通でしょう。
そうならないためにも、採用しても人材が定着しない職場やしばらく新人を配属していない職場の場合は、採用担当者が職場に出かけて行って、職場の上司やメンバーを集めて採用の経緯や配属後の対応について説明する機会を設けるのが良いでしょう。
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「新卒・中途の採用計画の立て方」