健康のためには、食事のバランスが大切と頭では分かっていながら、「では具体的に何をどれだけ食べたらいいか」はわからない。そんな人が多いのではないかと思います。2003年の国民健康・栄養調査では、30代~60代の男性の3割以上が肥満という結果が出ています。そこで、2005年6月、1日に「何を」「どれだけ」食べたらよいかの目安を分かりやすく示した「食事バランスガイド」が発表されました。

世界から評価される日本型食事

日本型食生活は世界からも健康的な食事として注目されている
日本型食生活は世界からも健康的な食事として注目されている
これまでの記事でも、私たびたび日本型食生活が、世界からも健康的な食事として注目されていることを述べてきました。詳しくは、こちら(米国が目指す健康食は伝統和食!)をご参考にご覧ください。でも欧米型の食事が定着した現代人には、案外「日本型食生活」について具体的にはわからない人も多いようです。

日本の伝統的な食事のスタイルは、ごはんを中心に、豆類、野菜、海草類、魚介類など幅広い素材を組み合わせたものでした。高度経済成長期の1975年頃から、これらに加えて、畜産物や油脂類の摂取量もプラスされ、健康的で豊かな食生活「日本型食生活」へと発展したのです。

1980年には、欧米諸国と比較して優れたバランスを持つ日本型食生活の優れた点が国内外から評価され、栄養的な問題だけでなく、食料自給力を高めるためにも、日本型食生活を定着させようとされてきました。

崩れてきた日本型食生活

けれども、海外から注目されていた割には国内では普及がすすまず、今では「日本型食生活」のバランスが崩れて来ているのです。海外からの食料輸入は増えるばかりで「飽食」と言われるほど食料は豊かなものになっている一方で、日本人の大切な主食であるお米の消費は減少する上に、脂質の消費が年々増加し、肥満や糖尿病などの生活習慣病の増加が深刻な問題となっています。

2003年の「国民健康・栄養調査」によると、30~60歳代の男性の約3割は肥満という以外にも、子どもの肥満、そして20歳代女性の2割以上がやせているなどの結果が見られました。こうした傾向から、健康の基本である食生活の見直しと、教育の充実が必至となってきたのです。

このような状況を踏まえ、農林水産省は、2000年3月、当時の厚生省、文部省と共同して10項目からなる食生活指針を策定し、全国的な普及・啓発活動や草の根レベルでの取組の支援を充実し、国民的運動を展開していきました。 

<日本人の望ましい食事を示す食生活指針>

1.食事を楽しみましょう。
2.1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを。
3.主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
4.ごはんなどの穀類をしっかりと。
5.野菜・果物、牛乳・乳製品、豆類、魚なども組み合わせて。
6.食塩や脂肪は控えめに。
7.適正体重を知り、日々の活動に見合った食事量を。
8.食文化や地域の産物を活かし、ときには新しい料理も。
9.調理や保存を上手にして無駄や廃棄を少なく。
10.自分の食生活を見直してみましょう。

「食事バランスガイド」は次のページでご紹介します・・・・・・・>>