ガーデニング・園芸/ガーデニングのテクニック

ベランダでガーデニングを楽しもう!マンションでの楽しみ方と注意点

アパートやマンションなど、庭がなくても花や緑を楽しむことができるのがベランダガーデニングです。ここでは、集合住宅で、鉢植えを使ったもの等のベランダガーデニングを楽しむコツや、階下へ観葉植物の水や土等が落ちたりしないような注意点を紹介します。

畠山 潤子

執筆者:畠山 潤子

ガーデニングガイド

ベランダガーデニングをはじめよう

マンションでベランダガーデニング 

ベランダでは容器植えで植物を楽しむ

ベランダガーデニングとは、文字通りベランダやバルコニーといったスペースで楽しむガーデニングのことです。アパートやマンションのように庭のない集合住宅であっても、花や緑、野菜や果樹など様々な植物を楽しむことができます。

ベランダガーデニングでは、鉢植え、寄せ植え、ハンギングバスケットなど容器植えで植物を育てることになります。植栽スペースが限られているので大きな道具は必要なく、低コストではじめることができます。

また、ガーデニング初心者であっても市販の苗から育てはじめることで、気軽にチャレンジできるでしょう。おすすめの植物としては、性質の丈夫なハーブや花期の長い一年草、常緑で年間通して緑を楽しめるアイビーやコニファーなどが挙げられます。
   

ベランダガーデニングをマンションで行う際の注意点

デッキパネルと砂利
ガーデニング資材も、耐荷重に注意して選ぼう
戸建のベランダと違い、集合住宅でベランダガーデニングを楽しむ場合には、いくつか確認しておきたい注意事項があります。
  • アパートやマンションの管理規約
  • 避難経路の確保
  • ベランダ部分の耐荷重
ベランダはその部屋の住人専用のものと思われがちですが、火災などの非常時は避難経路になる共用部分です。ベランダやバルコニーは共用部分の専用使用権を有しているに過ぎません。したがって、隣との境にある避難壁をガーデニング用品などで塞いではいけませんし、万一破損した場合は、その管理規約に則って修繕しなければなりません。

たくさんの鉢植えをラックを使ってズラリと並べたり、床面の装飾のためデッキパネルやガーデニングストーンなどを敷いているベランダを見かけることもあります。上記の管理規約に違反せず避難経路の確保がされている場合でも、こういった資材を取り入れる前にはベランダの耐荷重を確認しておきましょう。現在ではベランダや屋上ガーデニング用に軽く作られた資材が入手できるようになっていますので、そういったものを利用するとよいでしょう。

この他にも、高層の集合住宅では予想以上に風当たりが強かったり、ベランダの手摺部分の素材や高さによって日照が妨げられてしまうこともあり、ケースバイケースの対策が必要になってきます。
 

ベランダガーデニングには水や枯葉など周囲への配慮も必要

布団干し
階下でも布団や洗濯を干しているかも…
ベランダガーデニングでは料理に使える野菜なども作れるし、なにより緑がそこにあるというだけで、環境に良いことをしているような気分にもなります。ガーデニングではいろいろな楽しみ方を発見することができますが、その一方で周囲へのささいな配慮が足りなかったばかりにトラブルが発生する場合もあります。

例えば、通りからの見栄えが良いからとハンギングバスケットをベランダの外側に掛けていたりはしていませんか? 落下の危険性ももちろんですが、落ちないように対策をしていても、そこへの水やりはどうでしょう。注意深く水やりしても、階下に水が落ちてしまうのは避けられないでしょう。そこにもし、お布団が干されていたら……?

ベランダガーデニングでは、どうしても土や枯れた葉などが落ちてしまいがちです。それらの掃除を怠ると、ベランダの排水を詰まらせる原因にもなりますから、こまめにチェックしたいものです。特に集合住宅では、このような周囲への配慮は欠かせないものと心得ておきましょう。
 

ベランダガーデニングを楽しむポイント

ラティスと鉢植え
鉢台などを利用して、スペースを有効に
ベランダは、多くの場合洗濯物や布団を干すスペースにあてられています。またエアコンの室外機や、キッチンからはみ出したゴミ用のポリペールが置かれている場合もあるでしょう。非常時には避難経路にもあてられる場所ですから、ベランダすべてをガーデニングスペースにするのは困難です。

小さい庭もそうですが特にベランダガーデニングでは、いまあるスペースをどのようにすれば有効活用できるかがポイントになります。まずは下の例のように、ガーデニングに使えない場所と使える場所にベランダを分けてみましょう。

■使えない場所
  • 手摺1間分:布団干しに使う
  • 室外機:動かせない
  • 室外機の正面:温風が吹き出す
  • 避難壁前:非常時に使用
  • 出入口半間分:出入の邪魔になる
■使える場所は
  • 室外機の上:ラックがあれば活用できる
  • 壁際:鉢を置ける
  • 物干し:軽いハンギングなら掛けられる
ベランダガーデニング
ベランダの図面を作って、スペースを確認しよう
このように家事動線との兼ね合いを図面にすると、どこをガーデニングスペースにあてられるかが目に見えてわかりますよね。プランターラックやキャスター付きの鉢置き台なども利用して、スペースを有効活用してベランダガーデニングを楽しみましょう。

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