新築マンションの供給は望み薄、
一戸建てなら数千万円以上は必至
下北沢、三軒茶屋間を結ぶ茶沢通り。歩いても20分程度 |
緑道沿いは憧れだが、すでに住宅が建てられており、今後には期待できそうにない |
それでも、この周辺で探したいというのであれば、最寄り駅を下北沢と決め付けず、範囲を広げてみることをお勧めします。具体的には小田急線の世田谷代田、京王井の頭線の新代田など。これらの駅間であれば、歩いて10分ちょっとで隣駅という場所もありますから、それほど遠いという感覚は持たずに済むはずです。
賃貸はシングル、カップル向きが中心、
マンションならワンルームでも8万円~
駅近くではマンション、離れると古いアパートなども増えてくる |
また、一般に不動産会社は水曜日定休が多いのですが(最近では年中無休も増えてはいます)、下北沢の地元の不動産会社には火曜日定休というところもあるので、ご注意を。
小田急線地下化で街に変化の兆し、
駅前広場や緑の公園などが登場か?
ごちゃごちゃした街の雰囲気が魅力とは言いながらも、防災上危ないという意見もあり、ここ10年ほど街では開発を巡って行政、地元でいろいろな意見のやりとりがありました。その間に小田急線地下化の工事が進み、2013年3月には地下化が完了。実際には急行、緩行を地下2階、3階に分けるなど今後も地下での工事は続きますが、線路、駅舎は不要になり、この跡地をどう使うかが当面の課題となっています。地元は公共の緑地として生まれ変わることを望んでおり、そのための運動も盛り上がっています。
また、下北沢駅前食品市場のうち、駅に接した部分はすでに取り壊され、残されている場所でも営業を続けている店舗は少なくなりました。ここ2~3年ですべてが無くなる予定で、跡地は駅前広場になるとのこと。街がきれいになるのは良いことですが、それによって駅周辺にまで不要の車が入ってくるようになっても、歩行者中心のこの街の雰囲気が変わりそうで不安。この街らしさを残した開発が行われることを期待したいものです。
*2006年の記事に加筆、修正。
【シリーズバックナンバー】
「ハイソで国際的な下町『広尾』」
「中央線文化漂う住宅街『荻窪』」
「粋と新しい便利さの街『神楽坂』」
「元気、でも静かな街『学芸大学』」
「情報感度高い大人の街『表参道』」
「人に自然に優しい街『自由ヶ丘』」
「季節感と情緒、グルメの街『浅草』」
「自然、雑踏と文化の街『吉祥寺』」
「緑溢れる水辺の都会『二子玉川』」
「セレブで庶民派な街『白金』」
「元気な世田谷の下町『三軒茶屋』」
「意外に住める憧れの超都心『銀座』」
「独自性を貫く学園都市『国立』」
「最先端な庶民派国際タウン『恵比寿』」
「整然とした静かな街並みが魅力の『桜新町』」