ストレス

心の病は「メンタル・コミックエッセイ」で学ぼう!(3ページ目)

心の病の体験記を漫画で綴った「メンタル・コミックエッセイ」が人気です。うつ病、神経症、統合失調症の患者と家族の生活を描いたおすすめの3冊をご紹介。病気と無縁な人も、感動できる本です。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

神経症の日常がコミカルに!?~
 『大原さんちのダンナさん このごろ少し神経症』 

shinkeisho

神経質すぎる夫との共同生活がコミカルに描かれる

洗い残しが気になって、何分もかけて手を洗う。カギの締め忘れが気になり、何度も確認に戻る。不安や強迫観念に取りつかれて過剰な行動を繰り返したり、社会生活に支障が出てしまうことを「神経症」と言います。そんな異常過ぎる神経症患者の日常をコミカルに伝えてくれるのが、大原由軌子著『大原さんちのダンナさん このごろ少し神経症』(文藝春秋)です。

作者は、独身時代に神経症の彼(夫)に出会います。視線恐怖のために、初デートにも帽子とマスクを着用。皿を洗うスポンジは、グラス用から魚用まで7種常備。そんな“ド神経質”な日常からは考えられないほど人好きのするキャラクターで、酒場では見知らぬ人とも大盛り上がり、公園に行けばヒロミチお兄さんも顔負けなほどの人気ぶり。

作者は神経症の夫の異常な行動に振り回されますが、夫との共同生活には、“異文化コミュニケーション”を興味深く楽しむような明るさがあります。妻でありながら、この肩に力の入っていない受け止め方が、心の病への偏見を軽減させてくれるように感じます。

ちなみに続編では子どもに恵まれ、夫が子育てに奮闘しますが、見どころは子育てによって症状がどう変わっていくかです。ぜひ、続編の『大原さんちのムスコさん 子どもが天使なんて誰が言った!?』『お父さんは神経症 大原さんちのムスコたち』(共に文藝春秋)とセットでお読みになることをお勧めします。
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