奨学金返済の道のり
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社会人になったと同時に、家に少しだが収入の一部を入れることになり、また洋服代や飲み会などでお金は瞬く間に消えていく。それでも借金90万円という現実は重く、奨学金返済のために毎月1万円ずつ貯金をすることにした。しかし無知な私は普通預金で貯める方法しか知らなかった。
私が借りた奨学金は、最長11年以内に返還すればよく、毎年冬に支払い請求が来る。社会人1年目の冬に第1回目の返済をした後、育英会会報で一括で残りの額を支払うとその返済額の数%が戻ってくる報奨金制度があると知る。あと2年以内に残りの金額を全て返済すると決め、ひたすら毎月の給与とボーナスを普通預金で貯め、すずめの涙ほどの金利も合わせ、第3回目の請求時になんとか残額を一括返済できた。
ただでさえ少ない入社1~3年目の給料の大半を奨学金返済にあてたおかげで、社会人になってから「無駄遣いしない」という考え方が培われたと思う。
ちなみにこのとき支給された報奨金で、記念に腕時計を買ったが、その時計はどこかで落としてしまい、それっきり…。(涙)
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