前回は、Wordの「貼り付けオプション」について説明しました。クリップボードのデータを貼り付けたあとで、ボタンを使って貼り付けるデータを切り替える、という内容でした。この機能は最新版のWord 2010にも引き継がれていますが、Word 2010では、さらに強化されています。なんと、貼り付ける前に、貼り付けた状態を確認できるのです。この機能を「ペーストプレビュー」と言います。Word 2010を手に入れたら、ぜひ試したい機能です。

「コピー&取り消し」は、月間約300回!

マイクロソフトは、「カスタマーエクスペリエンス向上プログラム」というプログラムをOffice 2003の時代から実施しています。これは、世界中のOfficeユーザーから、インターネット経由で操作情報を収集し、製品の改良に役立てようとするプログラムです。

もちろんユーザーは、参加する/しないを選択できますが、参加する場合も、純粋に操作情報だけが収集され、個人を特定する情報は集められないとされています。

Word 2007のセキュリティセンターには、[カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する]というチェックボックスが用意されている

Word 2007のセキュリティセンターには、[カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する]というチェックボックスが用意されています


Word 2010の「ペーストプレビュー」が開発された背景には、このカスタマーエクスペリエンス向上プログラムで得られた、次の2つの事実がありました。

  1. 最も多く行われている操作は「貼り付け(ペースト)」
  2. 貼り付けのあとに、最も多く行われている操作は「取り消し」

つまり、データを貼り付けても、そのあとで取り消しているユーザーが、圧倒的に多いことがわかったのです。平均的なビジネスユーザーは、月に約300回のコピー/貼り付けを行っているというデータもありますから、そこには、思わぬムダが隠れていたというわけです。

ペーストプレビューの動作を確認しよう