女性は「しなやか」であれ
ガイド:最後になりますけれども、読者である20代・30代を中心としたビジネスパーソンの方に何かメッセージをお願いします。
石原社長:
「不満」という言葉では若干通じにくいかもしれませんけれども、何か気づくようにすること。それがどんなことでもいいと思うのです。脳みその習慣というのかな。そういう習慣づけをすることが、ステップアップにつながっていくと思います。小さいことだけど、すぐに今からできること。それが大切ですね。
そして本にも書きましたが、やはり女性はしなやかであるべきだと思います。竹のしなりと一緒で、しなやかって本当に一番強いんですよ。私は、気が弱い女は正直見たことがないですね。気が小さい女はいっぱいいます。でも、気が弱い女はいない。
でも、気が強いだけでは世の中はわたっていけないので、女性だからこそ神様が与えてくれたしなやかさであったりとか、品だったりとか、そういうもののバランス意識を常に持つこと。ときどき外資の会社の方に、「うちの会社の女性は気が強い子ばっかりで、どうにかならないかな。石原さん話してやってよ」と言われて講演会をさせてもらいます。講演では一番最初に質問を受け付けていますが、質問の中には「常に敵は男性だ」みたいな意識が強い人が多いと感じます。
敵は自分でもなければ男性でもない。まず目線を別のところに持っていかないと。「彼らは敵じゃないでしょ」って言っています。存在意義がそれぞれあるわけだから、男性には男性にしかできないことがある。じゃあ自分にできることは何かを考えると、やはり女性はしなやかさであったりだとか、品であったりとか、そういうところで自分を磨くということだと思います。やはりこれはいくつになっても不可欠だと思います。
ガイド:
石原社長は「しなやかさ」と同時に、「したたかさ」も感じられます。本当に楽しい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。
石原社長:
いえいえ、こちらこそ。
石原社長のキャリアを伺っていると、常に自然体でその時々の状況に応じて何がベストであるかという俯瞰的な状況判断視点を強く感じた。中長期的な視点に強い男性と違い、今を大切にする女性ならではの「しなやかさ」に通じる。特に、女性の読者の方には石原社長の生き方は大いに参考になるのではと思った。インタビュー終了後の高揚感が石原社長のエネルギーや人柄を物語っている。
<推薦図書>
「前向きな不満があなたを変える」石原智美著(ダイヤモンド社 2010年3月刊)
<参考サイト>
ドクターシーラボ