谷や日本橋人形町界隈は新しさと落ち着いた風情が同居する素敵な街並み。水天宮前に新しいうどん屋がオープンした。『本格手打 讃岐うどん 谷や』。店に入るとすぐに右手に打ち場、釜と続く。カウンター越しにうどん打ちや茹での仕事が良く見える。店長は香川の人気店『もり家』で研鑽を積んだうどん職人。谷和幸店長からもらった名刺には『うどん馬鹿』の肩書きもある。聞けばまだ25歳という若さ。香川で修行、静岡で支店の店長も勤めたとのこと。筋金入りの讃岐うどん職人だ。谷店長のうどん打ち店頭で打つうどんは小麦粉数種類をブレンド。その日のコンディションで配合も変えるとのこと。注文の具合からしばしば追討ちする姿が見られる。リズミカルな延しからみるみる大きな生地となり、畳まれて切られてうどんになる。2010年7月31日オープン。やっと2ヶ月ほど経ったところだがオペレーションも含めて落ち着いてきたようだ。数回訪問して代表的なメニューを食べてきた。新たな名店誕生の予感がする。谷やのうどん仕上げの手打の延しを見ていると実にスムーズだ。切り終わったうどんはすぐに釜に入れられて丁寧に茹でられる。茹で具合のチェックも念入りに慈しむようにされている。弾力とのびるあるうどんに仕上がってくる。かき揚げぶっかけうどん冷大盛りかき揚げぶっかけはかき揚げが二個添えられて出てくる。塩もついてくるので単品としても自信作か。修業先のもり家はかき揚げが丼からはみ出すような大きさが売りだったが、こちらは食べやすさを優先したかも。昼時のサラリーマンや女性客にはこちらの方が親切かも。(その後大きな1個なったという目撃情報も有り。未確認)。つゆは少し甘めだがくっきりした味のもの。かしわ天ざるうどんかしわ天ざるは大きなかしわ天が載る。天ぷらはいつも揚げたて。注文後に揚げている。うどんを茹でるタイミングを見ながらの連携プレイ。見通しの良い厨房の大きなメリットになっている。かしわ天釜揚げうどん大盛り釜揚げは大振りのどんぶりで供される。ちなみに大盛り。100円増しの画像。かしわ天釜揚げうどん大盛り。夏の暑さもなんのその。ズルズル吸い込める。かけうどん普通盛りかけうどんはうまみたっぷりの濃い目つゆが特長。讃岐の一般店の自慢のダシが生きている。本格的にとられたダシの旨みが体に染み渡る。うどん関連の器は砥部焼で統一されている。複数の窯元の代表的なデザインが採用されていて落ち着ける。私もこの器は大好きだ。ちょっ持つには重いがうどんが大変美しく見える器だ。うどんのメニューは釜揚げ、釜玉、醤油、ぶっかけ、かけ、ざると讃岐を代表する食べ方が網羅されている。天ぷらの組合せでバリエーションは豊富だ。つゆも昆布、鰹節、雑節、いりこと本格的。生醤油もおそらく讃岐からの取り寄せであろう。醤油うどん普通盛り少し太めのうどんと本格的な組合せのつゆや醤油でうどんを楽しみたい。お腹に余裕があればサイドメニューにはご飯ものもある。ビジネス街の人々、水天宮を訪れる参拝者から人気を集める店になるのは間違いないだろう。谷や103-0013東京都中央区日本橋人形町2-15-17 1F電話 03-5695-3060営業時間 午前11時より午後20時30分(LO)定休日 木曜日(開店当時の日曜休みから変更)yahoo地図情報谷や周辺 ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。