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上手くいく!? 共働き夫婦の10のお金のルール(2ページ目)

ファイナンシャルプランナー(FP)として、多くの家計相談をしていると、上手に家計管理をしている家計とそうでない家計、さまざまな家計を見る機会があります。そこで今回は、上手く家計管理を行っている家庭に共通した、夫婦間のお金のルールについて考えてみます。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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あなたの家計管理は合格?

電卓叩いて、毎月の収支を出すことが家計管理ではない

電卓叩いて、毎月の収支を出すことが家計管理ではない

皆さんは、「Yes」がいくつありましたか? 「○個以上“Yes”があったら合格!」と書きたいところですが、10個全て“Yes”で合格です。最後の「夫婦間でほどほどの聖域がある」は、価値観もあると思いますので、“No”でも合格です。

■家計管理の概念を変えよう!
「家計管理」と聞くと、多くの人は「節約を行い、支出をコントロールしてキチンと貯蓄をすること」をイメージするか、もう一歩進んで、「毎月の予算を立て、予算内に支出を抑え、計画通りの貯蓄をすること」と考えるでしょう。けれども、「家計管理」とは、もっと広い視点で、「家族のライフプランを実現するために将来の収入や支出と資産負債のバランスを考えながら家計を管理すること」と考えなければなりません。つまり、人生の夢や目標を実現するために「家計管理」を行うのです。

「毎月の予算を立て、予算内に支出を抑え、貯蓄をすること」は、確かに大切なことですが、貯蓄をするにしてもその目的が定まっていないと、貯蓄しているつもりでも望むライフプランを実現するには足りない可能性もあるのです。

従って、チェックリストの「2人(家族)の夢や目標を共有している」「2人でライフプランとマネープランを作っている」は、家計管理における目標と計画づくりとして位置づけられ、とても大切なことです。
もう1つの大切な家計管理
「2人の夢シート」で、幸せになる方法

■夫婦間でお金の隠し事はなし
共働き夫婦の場合、お互いの給料明細を見たこともないというカップルは意外と多いです。お互いが決まった生活費を負担していてその予算内に収まっていれば、見かけ上の家計管理はうまく行っているように思えます。けれども、家計全体としてどのくらいの収入と支出があり、どのくらい貯蓄できているか把握できなくては、ライフプランもマネープランも作ることはできません。チェックリストの「お互いの収入と貯金を公開している」は、家計管理における計画(ライフプランとマネープラン)づくりのために不可欠な情報です。
収入の「見える化」で、ダブルインカムの力を発揮する

■お金の使い方と貯蓄の基本方針を立てる
お金の使い方は、人それぞれに価値観があります。育ってきた環境や今までの人生の経験によって夫婦間でもお金の価値観は当然異なります。そこで、チェックリストにある「お金の使い方について方針を立てている」とは、生活費や趣味に充てるお金、子どもにかけるお金(教育)、住まい(購入か賃貸か)、老後の過ごし方、保険の考え方など日々の生活にかけるお金と大きな支出項目については、夫婦間でキチンと共通認識を持つことを意味しています。そして、お金の使い方の基本方針をライフプランとマネープランに反映させます。
人生のお金の出入りを「見える化」する、「人生家計簿」(ライフプランとマネープラン)

ライフプランとマネープランを作ってみると、必要な貯蓄額の目安を得ることができます。チェックリストにある「貯蓄目標を決めている」とは、単純に毎月10万円とか年間100万円といった根拠のない金額だけの貯蓄目標ではなく、ライフプランを実現するための貯蓄目標額を2人の共通の目標として意識付けをしていることを言います。

>>続いて日々の家計管理のルールです

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