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上手くいく!? 共働き夫婦の10のお金のルール(3ページ目)

ファイナンシャルプランナー(FP)として、多くの家計相談をしていると、上手に家計管理をしている家計とそうでない家計、さまざまな家計を見る機会があります。そこで今回は、上手く家計管理を行っている家庭に共通した、夫婦間のお金のルールについて考えてみます。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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日々の家計管理はどうする?

家計簿は家計管理のツール。つけるだけではなく、活用することが重要!

家計簿は家計管理のツール。つけるだけではなく、活用することが重要!

これまでは、ライフプランとマネープランという少し広い視点で家計管理を考えてきましたが、ここからは日々・毎月の家計管理について触れましょう。

■家計のお金の流れを把握できる仕組みを作る
共働き夫婦の場合、お互いの収入がある分、どちらが生活費を分担するかといった問題が生じます。共働き夫婦の生活費の分担方法については、コラム「共働き夫婦の生活費の分担、どうしている?」に詳しく書きましたが、生活費の分担の仕方は、夫婦それぞれ千差万別で、正しい答えはありません。大切なことは、2人が納得するまで話し合うことです。

そして、家計管理についても夫婦のどちらかが主体となって家計を管理する、分担する費目別に管理するなど方法はさまざまです。大切なことは、家計全体の収入と支出をキチンと把握することです。チェックリストの「生活費と家計管理の分担方法を決めている」とは、夫婦の収入と支出は、家計全体の収入と支出であると認識した上で、生活費の分担やその管理について分担を決めることを言います。

更に、チェックリストにあるように「家計全体のお金の流れを把握できる仕組みができている」ことが大切です。特に共働き夫婦の場合、家計の収入(入口)は2つあり、支出(出口)は、夫と妻それぞれの支出、家計の支出など複雑になっているため、家計全体としてお金の流れを把握するのが難しくなっているケースが見られます。誰名義のどの口座・財布から、どの費目を支出するか、ルールづけを行うなどお金の流れを把握できる仕組みを作ることが大切です。
「4つの口座」で貯まる!家計管理術

■家計簿は、記録するだけでは意味がない
共働きの場合、忙しくて家計簿は付けられないという方も多いと思いますが、詳細なものである必要はないけれども、家計簿(収支状況)と資産管理簿をつけることは必須です。そもそも家計管理はライフプランとマネープランの実現のために行うものと考えると、家計簿と資産管理簿は計画通り貯蓄できているか、できていないとすると何に原因があるのか、改善の余地はあるのかなど検証する資料になります。家計簿と資産管理簿は、家計管理のための検証ツールと言うことができます。

つまり、チェックリストの「家計簿と資産管理簿をつけている」とは、記録することだけはなく、検証ツールとして活用することも含まれているのです。最近は、インターネットの無料サービスで家計簿や資産管理簿がありますので、IDとパスワードを夫婦で共有すれば、協力して家計簿をつけたり、家計の状況をお互いに確認したりすることができるので、ぜひ、活用してみましょう。
三日坊主にならない家計簿つけ方
Webを使って簡単に家計を管理する方法

>>夫婦で上手に家計管理するには?

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