地震などの災害時、被害が集中するエリアがあります。それは、住宅が密集している地域。道路の幅もせまく、消防車や災害復旧車などが入ることが出来ません。また、住宅が倒壊し道そのものが無くなってしまう可能性もあります。

避難するための道路が使えないとなると、2次被害も考えられます。このように、住宅が密集しているエリアは、災害に弱い街といえます。今回は、大阪のこのような街をご紹介しましょう。

大阪府下危険地域「アクションエリア」935ヘクタールも

住宅密集地
住宅が立て込んでいる地域は、災害時が心配。思わぬ2次被害が及ぶことも。気をつけたい。
大阪府では、密集市街地の整備に向けて「大阪府インナーエリア再生指針」をかかげ、市街地の整備をこころみています。この指針では、大阪市の周辺市街地を「インナーエリア」とし、この中で老朽化がすすむ賃貸住宅の建替えを促進したり、道路や公園などの整備に取り組んできました。

その中でも、特に大火の可能性が高い危険な市街地を「アクションエリア」と位置づけ、重点的に整備する地区として指定しています。このアクションエリアは大阪市を除く7市、約935ヘクタールにも及び、大阪府下の危険地域の広さが際立っています。この「アクションエリア」を沿線別にご紹介しましょう。


阪急宝塚線:豊中・庄内

阪急沿線では、宝塚線の「庄内」駅付近が指定されています。豊中市庄内地区と豊南地区にまたがる約255ヘクタールが「アクションエリア」に指定されています。豊中市の南に位置し、大阪市淀川区や兵庫県尼崎市と接するエリアですね。

庄内地区のほうは、庄内駅の西側から「阪神高速池田線」あたりまでの広い範囲になっています。豊南地区は、庄内駅の東側に位置する豊南町のあたり。いずれも、庄内駅周辺はかなり広いエリアで住宅が密集しているといえそうです。


JR京都線:摂津・千里丘

JR京都線沿線では、「千里丘」駅近辺が指定されています。摂津市千里丘西、香露園地区にまたがる約26ヘクタールが指定されています。千里丘駅近辺と駅から南東に伸びる幹線道路沿いが該当エリア。駅前の商業施設や市民ホールなどがある人が集まるエリアです。


京阪本線:西三荘~香里園まで広範囲に

香里園
京阪本線香里園駅の西側の商店街。ここも「アクションエリア」に指定されている。道路が狭い様子がよくわかる。
京阪沿線にはかなり広い範囲に「アクションエリア」が指定されています。まずは、守口市「東部、大日・八雲東町」と門真市「門真市北部」から。この2市は隣り合い、指定エリアも隣接しているので一緒にご紹介します。

京阪本線「西三荘」駅の東側一帯、線路の両側とも中央環状線までが指定エリアとなっています。また、この京阪本線の「西三荘」駅から「古川橋」駅あたりの線路の北側には、かなり広い範囲で指定エリアとなっています。その範囲は、「地下鉄谷町線大日駅」周辺までに及び、府内でも一番広い「アクションエリア」一帯となっています。

また、京阪本線「萱島」駅では南側一帯が、「寝屋川市」駅では西側一帯、「香里園」駅では、駅の西側を中心とした駅周辺がいずれも指定エリアになっています。このように見てみると、京阪沿線ではかなり広い範囲で住宅密集地がひろがっていることがわかります。


近鉄奈良線:東大阪・若江岩田

東大阪市でアクションエリアと指定されている「若江・岩田・瓜生堂」地区は、近鉄奈良線「若江岩田」駅周辺になります。詳しくは、駅の南西部一帯。東大阪ではこのエリアのみが指定されています。


南海本線:堺・湊

最後は、堺市の湊西地区です。南大阪でアクションエリアが指定されているのは、このエリアだけ。場所は、南海本線「湊」駅の東側です。駅より少し離れた西湊町あたりです。

このように、大阪市周辺でも住宅の密集などで大火の危険性が高いエリアがたくさんあります。では、大阪市内はどうなっているのでしょうか? 次のページでは、大阪市内について見てみましょう。