「住む街」としてよりも、「観光の街」として捉えられる場合が多い京都。特に、最近は町屋を改装した賃貸住宅なども注目されており、町屋専門に取り扱う業者などもあるようです。では、今回はそんな京都のど真ん中ともいえる四条烏丸周辺を見ていきます。


新しい景観政策で街並みが変わる!?

四条烏丸
幹線沿いから一本中へ入ると、ごく普通の生活色のある風景。10年後、20年後はどうなっているのだろうか。
まずは、この周辺だけではなく京都市内の住宅事情に大きく影響する「新景観政策」を簡単にご説明します。「京都市眺望景観創生条例」など複数の条例成立を受け2007年9月1日より導入された「新景観政策」により、以降の新築建築物は「高さ」「デザイン」「広告」などの点で従来よりも制約を受けることになりました。ただ、「制約」というのは建築主側の見方で、住む側からすると「点滅型広告の禁止」や「禁止色の数値化」など住環境がよい方向に向かう話です。ただ、ポイントは「高さ」。今までであれば幹線道路沿いで31mまでの建築が認められていたのが、25mや20mなどに最高高さが引き下げられています。

京都では一般的に、御池通から五条通、堀川通から河原町通までの地域を指して「田の字地区」と呼びますが、そこで新規に建つ建築物は沿道沿いが31m、それ以外は15mに高さが抑えられます。高層建築物の良し悪しは別として、少なくとも今後は「新築で高層マンションが手に入らなくなる」「31m超に位置する住戸は希少価値が出る」といったことになりそうです。

といった背景があることを念頭に置いてもらいつつ、街紹介、まずは交通の便からまいります。

阪急「烏丸」駅・地下鉄「四条」駅の2線2駅利用可

四条烏丸
JR「京都」駅から市営地下鉄で北へ2駅目の「四条」駅が最寄り。東西には阪急京都線が走る。どちらの駅舎も地下。
大阪勤務の場合、神戸が居住エリアとしてメジャーなのに対して、京都は「たまに観光で行く」「なんとなく遠いイメージがある」という方が、多いのではないでしょうか? 実際のところはどうなのか、まず、交通の便を数値で見ていきましょう。

京都市営地下鉄「四条」駅から7:41発の電車に乗ると、新快速を乗り継いでJR「大阪」駅には8:25着(所要44分)。阪急電車なら、「烏丸」駅から7:37発の快速急行に乗れば8:23には「梅田」着(所要46分)。徒歩分数まで考慮するとほぼ1時間。

朝は地下鉄~JRと阪急で互角でしたが、帰宅時はどうでしょう?終電利用で比較すると、阪急線では23:45~00:29で所要44分。JRでは……、といきたいのですが地下鉄の京都駅発四条行きは23:45が終電。JR線は大阪~京都の終電が00:27~1:00(所要33分)ですので、午前様になった場合はJRを使って京都まで行き、そこから自宅まではプラプラと徒歩で、ということになりそうです。

まあ、いずれにしても大阪へは1時間弱あれば充分。大阪勤務、十分に圏内ですね。

買物施設も文句なしに充実

錦市場
フレスコ
(上)平日にもかかわらず観光客でごった返す錦市場。(下)日常的な雰囲気がかえって違和感のある「フレスコ四条店」。
では、日常の買物の利便性はどうでしょうか?はっきりいって、何でも揃います。まず百貨店は「大丸京都店」「藤井大丸」、隣駅(と言っても徒歩圏ですが)には「四条河原町阪急」。これだけあれば後はもう不要と言いたいところですが、そういうわけにもいきませんので、もうひとつダメ押しで、最寄りの商店街をご紹介すると、これがまた、よくテレビなどでも取り上げられる「錦商店街」。四条烏丸の交差点からみて北東のブロックにあります。近頃は観光客向けのショップも増えてますが、地元京都の名産や食材なども豊富です。

というわけで、やたらと大物ぞろいの買物施設ですが、普段の買物は普通のスーパーの方が気楽、という方は「フレスコ四条店」が便利。なんといっても24時間オープンは魅力です。そのほかも紹介しきれないほどの個店があり、まさに買い物天国。買い物好きの方は、迷いすぎてかえってつらいかもしれないですね。

そんな四条烏丸近辺ですが、烏丸通りをはさんで西と東では、少し街並みが変わります。そのあたりは次ページでご説明をしましょう。