ストレス/仕事・職場のストレス(パワハラ・セクハラ等)

「ランチタイムの憂鬱」に心当たり、ありませんか?

1人で食べるところを見られないように、トイレでこっそり食べる「便所飯」が社会問題になっています。「会食」をめぐるストレスと、ランチタイムの憂鬱について考えます。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

トイレにこもってでも食べる姿を見られたくない……

トイレでお弁当を食べたこと、ありますか?

トイレでご飯を食べたこと、ありますか?

昼休みはほっと一息つける貴重な時間ですが、この時間の「昼食のとり方」が意外に大きなストレスになっている人は多いもの。

労働基準法では、労働者には原則として休憩を一定時間、一斉に取らせることが定められています。また大学や専門学校では、時間割によって昼食休憩に相当する時間が決まっています。そのため、同じ社員食堂や同じ学食で、同部署、同クラスの仲間と昼食をとらなければならない人が多いわけですが、これがけっこうな精神的負担になっているという声をよく聞きます。

最近話題の言葉に、「便所飯」(べんじょめし)という流行語があります。これは、一緒に食べる相手がいない、あるいは他人と一緒に食べたくない、とはいえ1人で食べているところを知り合いに見られたくないという切迫した心情から、トイレの個室にこもってひっそりと空腹を満たす様子を表現した言葉です。

毎日のようにトイレにこもってまで「食べる姿を見られたくない」と思うのは、「会食恐怖」という社会不安障害の症状かもしれません。しかし、そもそも、1人で食べる姿を知り合いに見られたくないために、ひっそり空腹を満たす行為は「問題行動」なのでしょうか?


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