ストレス/人間関係・人付き合いのストレス

「感情屋さん」が知っておきたい処世術

感情表現が豊かなあなたは、その性格ゆえにしょっちゅうトラブルに見舞われていませんか?そんな「感情屋さん」は、理性を意識した処世術を身につけましょう。

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

感情豊かなのはいいことだけど……

けんか
その感情的な性格が災いしてトラブルになったこと、ありませんか?
「こんなステキなプレゼント、ありがとう!」
「昨日のドラマ、オレ泣いちゃったよ」

このように素直な感情表現が得意だと、人から好かれますよね。感情を交えた会話は、お互いの間にある心の溝を取り払い、信頼関係を築きやすくなります。また、コミュニケーションが円滑になり、会話に活気が生まれます。

ストレスケアの面でも、感情の表出は重要なポイントになります。喜怒哀楽の感情を素直に吐露できる人のほうが、自分のなかにストレスがたまらないからです。

このように、感情豊かなことはとてもいいことなのですが、なかにはその感情的な性格ゆえに「鼻つまみ者」になってしまう人も少なくありません。そして、なぜかいつもトラブルに巻き込まれるのも、このタイプに多いのです。


「感情屋さん」のトラブルパターンとは?

落ち込み
感情屋さんは実はトラブルメーカー!?
では、こうした「感情屋さん」のトラブルにはどんなケースがあるのでしょう?たとえば、以下のパターンに心当たりはありませんか?

・ ムッとするとすぐその態度を人にぶつけるので、いざこざが絶えない
・ 緊張して舞い上がると、何を話したか分からなくなってしまう
・ 気分で約束を破ることがあるので、信用がなくなる
・ 一方的にグチや自慢を話すので、場をシラケさせる
・ 葬式で大笑いするなど、TPOをわきまえない行動で周囲を不快にさせる
・ 他人の情に流され、裏切られることが度々ある
・ 感情だけで子どもに当たるので、子どもが言うことを聞かない

このように、「感情屋さん」には湧きあがった感情をそのまま人にぶつけたり、その場の感情に振り回されてしまうところがあります。そのためにトラブルを起こしやすく、また巻き込まれてしまうことも多いのです。


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