不安が心と体の病気を招く
不安が募って心の病気になることもある
たとえば、心の病気では「全般性不安障害」という、不安を主訴とする病気があります。
長引く過剰な不安の症状に加え、落ち着きのなさ、疲れやすさ、集中力の低下、外からの刺激への敏感反応、筋肉の緊張、睡眠障害のうち3つ以上当てはまる場合には、その可能性が高くなります。このような症状に心当たりがあれば、心療内科を受診したほうがいいでしょう。
また、ウイルスにも感染しやすく、病気が重くなる可能性もあります。
ストレスを受けて自律神経のバランスが乱れると、ホルモンをつかさどる内分泌系が乱れ、また外からやってきた病気と闘う免疫系の機能も低下し、病気に対する抵抗力が弱くなることが分かっています。
実際、ストレスが多いときほど、風邪をひきやすいと自覚する人は多いでしょう。インフルエンザ感染も同じ。心配しすぎてストレスがたまると逆に感染を招いてしまう、といった事態にもなりかねません。