熟年から心の危機に陥りやすい人とは?

頭でっかちになっていませんか?
知識は増えても柔軟性が低下すると、心も老化する
「熟年」という言葉の意味を知っていますか? 経験や知識が備わり、人間として最も成熟した時期のことを言います。

もともとは50歳前後を指していましたが、最近では若々しい中高年が増えたため、50代から60代前半くらいまでを指すことが多いようです。

しかし、呼称のイメージとは裏腹に、この時期に心の危機を迎える人は意外に多いものです。実際、日本人の自殺も熟年期を境に急に増え始めます。そして、自殺者の多くがうつ病です。

成熟した時期であるはずの熟年期に、どうして心の危機が訪れやすくなるのでしょう? それは、年とともに体力が低下するのと同じように、心の柔軟性も低下しやすくなることが一因ではないかと思われます。

たとえば、最近以下のようなことが増えたと、感じませんか?

1) 他人の意見や話を聴くより、自分が話したい
2) 「またその話?」「前にも聞いたよ」とよく言われる
3) 最近、新しい友だちは増えていない
4) 週末は、自分だけの楽しみに浸り、1日中部屋で過ごすことが多い
5) 家族や職場の人以外と話をする機会が少なくなった
6) 自分で企画して、レジャーに誘うことはほとんどない
7) 新しいことを覚えるのは苦痛
8) 今までのやり方や習慣にこだわることが多い

上のポイントの多くに心当たりがあるようなら、心の危機への危険度は高いと言えます。

上のような傾向が高くなると、心の柔軟性が低下して自己中心性や保守性が高まってくるため、新しい人間関係を築いたり、社会の変化にあわせて考え方を変えるのが苦手になります。そのため、心の危機に陥りやすくなるのです。