大人世代の発達課題とストレス

成人になってからも、アイデンティティは揺らぐ
成人になってからも、アイデンティティは揺らぐ

● 成人期(20歳~40歳未満)

アイデンティティを確立し、社会的にも心理的にも自立し始めるのが、成人期。ところが、現代は高学歴化や晩婚化の影響から青年期が長引きやすく、30代近くなってから成人期を迎える人も多くなっています。
社会の中で自分を生かす職業に従事し、また結婚によって家庭の切り盛りや育児に忙しい時期でもあります。比較的安定した時期と考えられてきましたが、現代では急激な社会の変化や価値観の多様化から、アイデンティティの見直しに悩む人も多くなっています。

● 中年期(40歳~60歳未満)

振り返る暇もなく仕事や家庭を切り盛りしてきた人も、「自分の人生、これでいいのか?」とふと考え始めるのが中年期です。「老い」への意識と「若さ」への執着が渦巻き、不安や葛藤に襲われることが関係しています。
なかには、今までの実績を投げ捨てて新しいことにチャレンジしたくなったり、夫婦関係が揺らいで、別居や離婚の危機に遭う人もいます。

● 老年期(60歳以上)

老化によって、記憶力や身体機能の衰えなどを自覚し始め、老後の生活や死に対する不安に襲われる頃です。また、他人の話を聞いたり、それに応じて自分の考えを柔軟に変化させることが苦手になるため、一つの考え方に固執しやすく、家族など身近な人との人間関係がぎくしゃくしやすくなることもあります。
また、年齢を重ねるとともに交友関係が希薄になり、孤独感を抱えやすくなる頃でもあります。


上で述べた通りのことが、すべての人に当てはまるわけではありませんが、いずれにしても、人は発達の段階に応じてさまざまな課題に直面し、それに伴うストレスとも対峙していけなければなりません。最後に「家庭・家族とストレス」について解説します。
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