睡眠/理想の睡眠時間・睡眠不足対処法

あなたの睡眠はヒバリ型? フクロウ型?(3ページ目)

快適な睡眠ライフを送るための基本は、自分がどのような眠りをしているかを、理解することです。睡眠のパターン分類シリーズ第1回は、得意な時間帯によるタイプ分けをご紹介します。あなたは夜型? それとも朝型?

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

夜型 → 朝型は、まず早起きから

目覚まし
スッキリ目が覚めるようになれば、もう朝型です
夜型を朝型に、あるいは朝型を夜型に変えるには、気合や根性よりも、工夫と少しの時間が重要です。

まず、夜型を朝型に変えたいときには、早寝から取り組まず、少しずつ早起きすることです。いつも寝床につく時間の1~2時間前は、眠気が少ない時間帯です。この時刻に布団にいても眠くならず、逆に焦りが生じてしまいます。

まず、「今日からできる! 快眠のための4つのコツ」「理想的な寝室を作る! 光と音のテクニック」 などを参考に、睡眠の環境や生活習慣を整えましょう。

また、光は、体内時計を調整する最強の因子です。朝、起きてから約1時間、2,000ルクス以上の光を浴びましょう。専用の高照度光療法装置もありますが、カーテンを開けて窓のそばにいるだけでも十分です。

サプリメントでは、ビタミンB12(メコバラミン)とメラトニンが、お勧めです。ビタミンB12 は、光の体内時計調整力を高めてくれます。1日1.5~3mg を3回に分けて飲みます。

メラトニンは、「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、睡眠薬として使われている国もあります。日本ではサプリメントとして手に入りますが、飲む時刻によって効果が違うので、注意が必要です。目標とする就寝時刻の5時間前に、3~5mg 服用すると、自然な眠りが訪れます。

朝型 → 夜型には、光を上手く使う

サングラス
夜勤明けにサングラスをすると、眠りやすくなります
朝型人間が夜型に変わるためにも、光の調節が大事です。

朝の光を防ぐためにカーテンを遮光性の高いものに変えたり、起きてから強い光を見ないようにするために、サングラスをかけます。

また、眠る前に強い光を浴びると、深部体温や睡眠のリズムが後ろへずれるので、専用の高照度光療法装置を2時間ほど使います。遅い時間にコンビニなどの明るい場所にしばらくいるだけでも、夜型に変わりやすくなります。

もっと本格的にやりたいときには、「睡眠制限療法」に挑戦しましょう。これは、不眠症に対する治療として行われている、認知行動療法の1つです。少し時間がかかりますが、効果は抜群ですよ。

朝型と夜型は固定されたものではなく、多くの場合、本人の意志次第で変わることができます。自分の現在、あるいは将来の社会生活のパターンに合わせて、どちらが良いか考えてみましょう。
【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で睡眠用品を見るAmazon で睡眠グッズを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます