睡眠/理想の睡眠時間・睡眠不足対処法

あなたの睡眠はヒバリ型? フクロウ型?(2ページ目)

快適な睡眠ライフを送るための基本は、自分がどのような眠りをしているかを、理解することです。睡眠のパターン分類シリーズ第1回は、得意な時間帯によるタイプ分けをご紹介します。あなたは夜型? それとも朝型?

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

規則的な朝型と不規則な夜型

朝スッキリ
朝型人間は、とにかく生活が規則的です
睡眠の長さや深さについては、朝型と夜型ではあまり差がありません。

しかし、睡眠の内容をよく見ると、2つのタイプでは若干の違いがあります。朝型は、寝つきがとても良く、平日・休日の別なく就床時刻・起床時刻が一定です。

睡眠中の体温の変化もメリハリがあり、午後8時頃から急勾配で低下して、午前1時頃に最低値となります。

一方、夜型は、寝つきも寝起きも悪く、いつも寝たりないと不満に思っています。就床時刻や起床時刻が2時間以上前後することも多く、さらに月に1回以上の徹夜もよく見られます。体温の変化はメリハリが少なく、朝型より1~2時間遅いパターンを示します。


朝型・夜型 どっちが有利?

仕事マン
どちらが良いかは、あなたの望む生活のパターン次第です
日中を活動的に過ごしたいのであれば、朝型人間のほうが適しています。

目覚めがスッキリだと、良いスタートダッシュがきれます。グッスリ眠った後は、日中の覚醒度を高く保てるので、仕事がはかどります。体温もメリハリが利いて日中は高めなので、エンジンも全開です。

もちろん、朝型人間にも弱点はあります。朝型の人は生活習慣がとても規則的です。しかしそれが仇となって、夜更かししてもいつもの時刻に目が覚めてしまい、睡眠不足に陥りやすくなります。

9時から5時までの定時の仕事をしているときは問題ありませんが、日勤と夜勤が入り混じる勤務だと、能率が極端に低下してしまうのです。この点、夜型人間は元々生活習慣が不規則なので、不規則勤務に対する適応性が十分あります。

要は、どういう人生を送りたいかによって、朝型が良いのか夜型が有利なのかが決まります。大事な仕事や勉強をする時間帯が、自分の最も活動的な時間帯に一致すると効率が良くなります。仕事の適性を判断するときにも、自分の睡眠パターンと合っているかどうかも、考慮する必要があるでしょう。

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