栄養管理/栄養管理の基礎知識・食事バランスガイド

理想の食生活に近づけるコツ

ライフスタイルの変化により、バランスのとれた食事をすることが難しくなってきています。今日からでも実行できる、正しい食生活の基本を押さえましょう。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

落ち着いた環境の中で、ゆっくり3度の食事を楽しむって難しい!?
ライフスタイルの変化により、バランスのとれた食事をすることが難しくなってきています。様々な情報や商品が溢れる中で、どのような食事が健康的なのか分からない人も多くなっているようです。まずは食事をしなくては栄養は摂れませんので、食事の方法を考えて見ましょう。

基本は1日3食、バランスのよい食事をすることです。なぜ3回かと言うと、脳や体に定Iに栄養を送ることで元気を出すことができます。1日2回だと、後でお腹が空いてドカ食いしてしまったり、大食いしなくても、食べる量が少ないと体を元気に保つための栄養が不足しやすくなるからです。

定期的に栄養を摂取することで血糖値なども安定し精神・身体の安定にもつながります。また、朝食を抜くと便秘などの他の問題の原因にもなります。それでは正しい食事の方法をチェックしてみましょう。

■起きて90分以内を目安に食べる
1日の中で一番自己管理をしやすいのが朝食です。チーズや牛乳からカルシウムを、納豆からビタミンB群や鉄分を摂取するなど、日本人に不足し易い栄養素を意識して、朝食で摂る習慣をつけましょう。朝食を食べ、体と脳にエネルギーを補給し、血糖値を安定させることで、1日を元気にスタートすることが出来ます。

■5~7時間ごとに食べる(1日3回食べる)
食事を抜いたり、間が長く空いたりすると、血中の血糖値が下がっていき、集中力が無くなったり、元気が無くなったりします。長く空腹の状態が続くと、一度にたくさんたべてしまう、いわゆるドカ食いに走りがちです。定期的に食事をすることで、血糖値を一定に保ち、食欲のコントロールにも役立ちます。

■食べ物を組み合わせる
栄養素を効果的に吸収したり、満腹感を維持するためには、複数の食品を組み合わせるのが効果的です。例えばおにぎり、パン、果物などの炭水化物と、ヨーグルト、牛乳、卵などのタンパク質を合わせるといったように、食事の際は、どんなに忙しくても2種類以上の食品をとるようにしましょう。これに野菜が追加できれば理想的です。

■食事がしっかり摂れるときは野菜と魚
食事をしっかり摂れる場合は、普段不足しがちな食材を意識して食べるようにしましょう。例えば、野菜ならばブロッコリー、ほうれん草、カリフラワー、トマトなど、魚であればイワシ、まぐろ、サケなどを選んでみましょう。

■時間と心にゆとりがあるときは食を見つめなおす
時間にゆとりができた時は、素材を活かした食を楽しみましょう。バランスの摂れた栄養摂取は今と将来の健康を維持するために欠かせませんが、食事は楽しみ・団欒の一つでもあるべきです。家族や友人との会話、手作りの味、香りのよい野菜、ずっしりとした雑穀パン、とっておきのチーズなど、心も満たされるような食を楽しむ時間を過ごしたいものです。

次に日本人のための食事バランスガイドを紹介します。
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