不眠・睡眠障害/不眠・睡眠障害の種類

不眠は心の不調サイン 快適な睡眠をとるためには

睡眠は心の健康にとても大切です。不眠は、しばしば、うつ病などの心の病気の初期症状ともなります。睡眠障害の検査には、睡眠中の脳活動を反映する脳波が役立ちます。

中嶋 泰憲

執筆者:中嶋 泰憲

医師 / メンタルヘルスガイド

眠りは、1日を快適に過ごす上で大切ですね。朝起きてすっきりしなかったら、1日、ひきずってしまいがちです。

睡眠は,レム睡眠している時とノンレム睡眠している時の2つにわけられます。ノンレム睡眠は覚醒時と比べて、生理的活動が低下してますが、レム睡眠では、眠っているのですが、体は起きている状態で、血圧や呼吸数が、覚醒時より多いこともあり、この時に眠りから覚めると、夢を見ていて、はっきりと思い出せます。

みなさんは、よく夢をみられますか?もし、目覚めたとき、その夢をはっきり思い出せたら、レム睡眠で、目が覚めたのです。

睡眠中の脳の活動は、脳波のパターンに反映されます。覚醒している時は、アルファ波とよばれる脳波が主体ですが、眠るとアルファ波は減少し、さまざまな特徴的なパターンの波にかわります。眠りの浅い時は、ゆっくりしたシータ波が現れ、眠りが深くなると、さらにおそいデルタ波が出ます。

睡眠障害も、睡眠中の脳波のパターンを調べることによって、睡眠中の脳の活動のどのステージが障害されているかがわかります。悪夢によく悩まされる、夜中に起き出し、夢遊してしまうことがある方は、一度、睡眠脳波を取られるといいかもしれません。

ところで、眠れないからとお酒を召し上がる人もいらっしゃいます。これは、入眠までの時間が短縮されるからですが、かえって、熟睡度が低下し、目を覚ましやすくなることもあります。また、眠れないからといって、酒量を増やしていくと、アルコール依存になる危険があります。

不眠は、心の不調のサインです。うつ病の初期症状にも不眠が多いです。心の健康は、快適な睡眠からですね。

さらに詳しく眠りについて知りたい方は睡眠・快眠サイトへ

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